出版社内容情報
綿貫 渉[ワタヌキ ワタル]
著・文・その他
内容説明
不可抗力だらけの駅員の日常を覗くことで、小さな悩みが吹き飛ぶ、すべての現代人必読の社会派エッセイ。毎日10万人超が大移動する身近な異世界“駅の裏側”
目次
第1章 ようこそ、駅の世界へ(苦情が電車に乗ってくる;鉄道会社の最前線、駅員から見る世界 ほか)
第2章 駅員は“ご意見”と闘う(苦情に対応する姿勢;改札で叫ぶ乗客 ほか)
第3章 切符売り場は知識勝負(切符売り場でのご意見の特徴;急いでるんだよ! ほか)
第4章 修羅場十選(俺は暴力団の一員だ;倒れている人がいます ほか)
第5章 駅との別れ(車掌登用;車掌への苦情 ほか)
著者等紹介
綿貫渉[ワタヌキワタル]
元鉄道員でチャンネル登録者数7万人超(2022年4月現在)の交通系YouTuber。高校時代、たまたま募集を見かけた駅員のアルバイトをきっかけに交通に興味を持つ。大学で地理学を学んだ後、バス会社勤務を経て、JRで2021年まで鉄道員として働く。2015年にYouTubeチャンネルを開設、2017年に動画投稿を本格的に開始。鉄道プレスが選ぶ、鉄道系YouTuberチャンネル登録数ランキングではトップ10にランクインするなど、目下急成長中の若手注目株(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
98
駅員さん哀歌。台風や災害で遅れたり運休になるとどこかで必ず詰め寄られている。罵詈雑言を浴びせられているのも見たことがある。多分外国人ならそこまではしないと思う。いかに日本の鉄道システムと駅員は素晴らしさがわかる。この本とは関係ないけど大好きな小説がある。筒井康隆の『乗越駅の刑罰』ある男が駅を乗り越したことから・・・・図書館本2023/10/27
ma-bo
75
交通(鉄道)系YouTuberの著者。元鉄道員。誰しもが利用する鉄道の知ってるようで知らない精算トラブル、忘れ物、電車遅延等の裏側や、鉄道員の方の仕事内容、昇進、試験。酔っ払い、痴漢、クレーム等のトラブル対応等。ご自身の体験からのあれこれを上から目線ではなく利用者にもわかり易く、理解しやすく説明してくれている良書です。2022/08/17
山口透析鉄
43
著者のYouTube動画は見ていて、本が出たのを知り、購入も検討しましたが、市の図書館にあったので、そちらを借りて読みました。 鉄道駅員の業務についての話がメインで、トラブル対応等が重要なのはどういう仕事でも同様でしょう。 私は接客部門ではなく、主にシステム部門にいたのであまりクレーム対応で悩まされた経験はありませんでしたが、合併後は吸収合併元にいる社内モンスタークレーマーみたいな輩にも出くわしたりのが、一番ウンザリした経験でした。さすが業界のクレーム王会社。 独立されてからの著者には頑張って欲しいです。2023/02/13
どぶねずみ
36
本書を読む直前は鉄道のお仕事を深く知りたいと興味はそちらに向いていたのだが、最後はサービス業全般に対して共感して読了した。私の会社はスーパーマーケットだが、昨今問題とされているカスハラについて触れていること、そのようなお客様への対応方法は同じだ。ただ、スーパーでの「急いでいるんだよッ!」は脅しに過ぎないが、駅では本当に急いでいるのだ。事故になりうるリスクへの時間勝負の対応は見習いたい。お客様の下手に出ながらも図に乗らせない話術、それも知識勝負である。チャンネル登録させてもらいました。2023/06/28
香菜子(かなこ・Kanako)
33
怒鳴られ駅員のメンタル非常ボタン 小さな事件は通常運転です。綿貫 渉先生の著書。乗客から怒鳴られている怒鳴られ駅員を見ることは日常茶飯事。乗客から怒鳴られている怒鳴られ駅員のメンタル非常ボタンがいつ押されてもおかしくない。私は駅員を怒鳴るようなことをしたことなんてないと思っているけれど言い方や表情一つで怒鳴られた思われる可能性はいつでもあるし怒鳴られ駅員のメンタル非常ボタンが押される事態になってしまう可能性だってあることを忘れないようにしないと。2022/10/08
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