出版社内容情報
●天災と人災を骸骨軍団に象徴した大虐殺風景
●飢えと渇きに追い詰められた人間の狂気
処刑 終末 厄災 怪物 殺人…。
見るだけで戦慄する西洋絵画たちだけを集めた一冊。その絵が生まれた理由、歴史的背景を知ればさらに背筋が凍る…。
人間の退廃的な世界がわかる知的恐怖をご堪能あれ。
内容説明
天災と人災を骸骨軍団に象徴した大虐殺風景、飢えと渇きに追い詰められた人間の狂気、鬱屈とした境遇を持つ自身の苦悩を、黒一色だけで描き切る「頭蓋骨のピラミッド」に込めた、戦争礼賛への痛烈な皮肉。残酷すぎる名画だけ集めました。
目次
第1章 死の絵(死の勝利―「死」が身近にあった時代を象徴する、骸骨軍団による虐殺風景;死体の描写―死にゆく妻を取り巻く色彩の変化をカンヴァスに留めた光の画家 ほか)
第2章 狂気の絵(飢えた人々の食人―生きるために仲間を殺し、その肉を食らう…筏の上で展開された地獄絵図;生首―札付きの不良画家が描いたリアルすぎる生首の自画像 ほか)
第3章 怪物の絵(堕天使と悪魔―人間と動物のキマイラによって表現された堕天使の姿;メデューサ―見た者を石に変えてしまうギリシア神話の怪物 ほか)
第4章 災害・厄災の絵(噴火―噴火に巻き込まれるローマの町で絶望的な最期を遂げた人々;ペスト禍―死体の山を築きながら、町のなかを駆け抜ける骸骨の正体とは? ほか)
第5章 処刑の絵(キリストの磔刑―最も凄惨な姿で死を迎えるキリストの姿;火刑―衆人環視のなかで、浄化の力を持つ火によって魔女や異端を“救済” ほか)
著者等紹介
岡部昌幸[オカベマサユキ]
1957年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部美術史専攻、同大学院で学ぶ。現在、帝京大学文学部史学科、同大学院文学研究科日本史・文化財学専攻教授。群馬県立近代美術館特別館長。畠山記念館顧問・日本フェロノサ学会会長。西洋と日本の近世近代美術を専攻。リヴィジョニズムとグローバル・アート・ヒストリーの視点で、特に世紀転換期のアメリカ美術、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど装飾美術、ジャポニスム、写真史などを研究。「ジャポニスムのテーブルウェア」展、「サラ・ベルナールの世界」展等100以上の展覧会の企画監修を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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