内容説明
息をのむほど美しい!この写真集で廃墟の印象が“変わる”。どこにあるかは明かさないが、ひっそりとどこかに存在している廃墟。朽ち果てていく儚さが美しい…。2015年から開催されている「変わる廃墟展」公認!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高宮朱雀
18
15人のカメラマンによる共作(競作?)と言うべきか。 誰がどの写真の撮影者かも、写真の場所がどこなのかの記載もないが、そんな事などどうでも良いと思えるほど画力がある。どの写真も甲乙付け難いほどに素晴らしく、時に恐ろしく胸に迫る。 今も静かに風化は進行しているのだろう。朽ち果て行くその場所の在りし日のビジョンが写真から薄っすらとだが浮かび上がって来て、そこに集う人の声や賑わいなどが思い起こされる。想像しか出来ないが、素晴らしい時間だったんだろう。2021/07/11
しばこ
11
行きたかったけど行かれなかったイベントの公認本。廃墟に惹かれてしまうのは何故か。映し出されているそこにかつての景色を見て、またこれから更に崩れて消えていくと同時にもしかしたら更に朽ちていく未来の姿に惹かれるのかも。それとやはり不気味さと静寂の中にある寂しさにも惹かれるものがある。場所が明記されてないので、同じ地球上にあるのが不思議な感覚になる。2019/05/29
K1
10
写真集なのに、撮影者も撮影場所も一切書かれていない。世界のどこかにひっそりと存在している廃墟ー少しずつ朽ちていくことが確定していて、その瞬間を切り取っているからこその美しさ。2019/07/13
a01
9
一切、解説なしの廃墟写真集。某SNSでフォローさせていただいている写真家さんも参加しており、見応えのあるものとなっている。自分が訪れた場所も何ヵ所かあり、その変化も楽しめた。すでに倒壊していたり、より荒んだものとなっていたり…。次に訪れたい場所も掲載されていて、さて、ルートはどうするかと思案中。2022年"変わる廃墟展"開催中。そちらも伺いたい。2022/03/19
deerglove
3
先日見たユージーン・スタジオ展でも廃墟のモチーフがありましたが、ここにある現実の写真のリアリティには敵わないですね。今まさに戦争が起こっている時に、廃墟を美しさだけで語るのはいかがかとは思いますが、それをもたらすものに想いが至るのなら、意味があるかもしれません。2022/02/26