内容説明
消費増税の矛盾、大間違いの人口減少論から国際情勢の裏側まで、データが語る報道されない真実。
目次
第1章 統計データは「二十一世紀の石油」だ
第2章 ファクトを無視した残念な日本の政策
第3章 労働、教育…幸せな生き方と数字の関係
第4章 「人口減少=日本の危機」論の大間違い
第5章 国際情勢の裏側も数字で読み解ける
第6章 自国の立ち位置をクールに見極めよ
著者等紹介
〓橋洋一[タカハシヨウイチ]
(株)政策工房会長、嘉悦大学教授。1955年東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉内閣・第1次安倍内閣ではブレーンとして活躍。2008年『さらば財務省!』(講談社)で第17回山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Q
20
リミテッド ●負債だけを見て資産を見ない財務危機説は荒唐無稽 ●政府資産673兆円と世界トップクラス ●IMFには財務省出向職員がいる ●JT株を33%財務大臣名義で保有。まともな禁煙対策できない ●少子化で人手不足ではなく景気拡大が理由 ●年金制度は福祉ではなく保険 ●レノボ、ハイアールは人民解放軍出身者多く中国政府との関係深い ●国際条約が一方の司法判決で反故されると国と国との約束の意味がなくなる ●嘘は高くつくという国際常識を韓国に示すべき ▷マスコミが機能していないとよくわかる2020/08/15
奈良 楓
14
勉強にはなったが、題名ほど数字をもとにしてのロジック建てではないように思いました。自身が携わった政策アピールが大前研一さん位に多い。私が支持しない消費税不要論が最初の章に来た時点で、個人的に受け付けなかった点も少しあり。2019/05/19
ミナ
13
きつねとたぬきの化かし合いではなく、きつねとたぬきに化かされ続ける国民という感じでゾッとする。数に強かった日本人が数に弱くなり、数学もできなくなった結果なのか…。2012年民主党の小宮山厚労大臣が省令改正により「3ヶ月の在留資格で国民健康保険に加入できる」ようにしてしまった結果、滞在半年以内に80万円以上の高額医療を受けたケースが1年間に約1600件!ノーベル賞を受賞した本庶教授の研究が開発に繋がったがん治療薬「オプジーボ」は高額な薬だが、こうした高額医療を受けるために留学ビザで来日する人たちがいる。2020/04/04
jj
11
19年刊。元財務官僚、数量経済学者高橋氏。盛り沢山ネタを数値を使用い、論拠立てて解説。データに裏付けられた説明は理解しやすい。IMFネタで日本の人口減少でGDP25%減少。以前このニュースを見たとき、いくら何でも人口減少したとしても、AI技術の浸透などのイノベーションで、今とは違う産業構成となっているはず。GDPが25%減はとても考えられないと漠然と思ったものだが、高橋氏はそれを数値を示して解説。スッキリ理解でき、説得力がある。今後も様々なネタで、情報発信して頂きたい。 2020/04/26
トラ
8
これまでの著者の主張のおさらいといった内容でした。著者とは意見が異なるところもかなりあるのですが(特に自由貿易絶対主義な点)、概ね同意できる内容でした。水道民営化に断固反対でしたが、著者の反論を読んで、もう少し学びたいと感じました。2019/05/23