出版社内容情報
宗教学は、グローバル時代における必須教養だ
内容説明
政治、経済、外交を動かす―宗教学はグローバル時代の必須教養だ。
目次
序 宗教と宗教学(宗教学とは何か;宗教の誕生)
第1部 世界の宗教(ユダヤ教とキリスト教;ユダヤ教とキリスト教の諸形態 ほか)
第2部 東アジアと日本の宗教(儒教と道教;東アジア近世の宗教 ほか)
第3部 世俗化論と世俗化論以後(宗教の衰退か?;宗教復興か? ほか)
著者等紹介
島薗進[シマゾノススム]
1948年生まれ。専門は宗教学、死生学、応用倫理学。東京大学名誉教授。上智大学大学院実践宗教学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
23
宗教学というよりもなんか図鑑みたいな感じ。こんな宗教がありますよ~あんな風習がありますよ~って材料を提供するだけして、そこで終了な感じ。そこから先をするのが大学の授業なんじゃないんかな。スーフィズムでくるくる回るダンスの絵とかアーリマンの絵とか絶妙に絵がかわいい。お世話になったものを捨てるときにありがとうって言っちゃうのアニミズム。アニミズムでいいから、ありがとうって言うのに拘りがない社会にもうちょいなるといいなあ。2024/03/23
ショウジ
20
世界の宗教について概略が説明されています。日本の宗教についてちょっとだけ掘り下げられているので、日本の新興宗教のあらましを知りたい人にも良いと思います。本書をきっかけに宗教について掘り下げていければいいかなと感じました。2020/05/17
アルカリオン
11
P130 教派神道の解説が特に参考になった▼明治政府は「国家神道は宗教ではなく『国家の根本となる祭祀』および『国民が守るべき道徳』」だとした▼国家神道を崇敬した上で、国家が公認した宗教を信仰することは認められた。公認されたのは仏教諸派、キリスト教諸団体、および"民衆の生活の中に根付いていた習合神道系団体"のいくつか。それら公認された神道教団を"教派神道"という。これらはすべて江戸時代から明治初期にかけて成立した。"神道十三派"とも呼ばれる。2023/10/22
よっしー
11
人類の歴史を学ぶうえで、宗教は避けて通れない。人の生き方や考え方の根本には宗教があり、宗教を通じて人間や社会を深く知ることができる。本書では確かに世界の宗教の大まかな流れや内容を学べる。なので入門やおさらいとして活用できる。日本の新興宗教についての知識も得られた。今後日本では宗教離れが更に進みそうなので、宗教との関わりがどうなっていくのだろうと考えさせられた。2023/03/29
ここ
9
大学の一般教養の授業をざっと流したぐらいの浅く広くな内容なので、四年間は盛りすぎだとは思うが入門書の一つとしてはあり。高校で習う日本史・世界史の内容を横から補強した感覚でも読める。興味深かったのは日本で大成した国学が尊王攘夷、ひいては国家神道・国体思想のきっかけを作ったことや、神学・哲学・科学という近代化の流れを、ウェーバーの著書を通してわかりやすく解説していたこと。歴史の中で消えていった地方のユニークな信仰など、歴史や習俗に興味がある人にもおすすめできる。2022/10/26
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- 和書
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