内容説明
人間の意思決定システムや、本能・特性を利用し、消費者を翻弄する最先端の手法を消費者を翻弄する最先端の手法を東大教授が明らかに!資本主義社会に生きるあらゆる人が知っておくべき、資本主義社会に生きるあらゆる人が知っておくべき、“悪用禁止”のマーケティング論。
目次
1 人は非合理的に行動する生き物―かしこいマーケターはそこに目を付ける
2 その商品、本当に必要?―プロダクト
3 値付けに込められた意図―プライス
4 広告を見る目が変わる―プロモーション
5 そこで買ってもいいのか?―プレイス
6 消費者に見られる心理―コンシューマー
7 売り手側の事情―コンペティター
8 企業が知っておくべきこと―カンパニー
著者等紹介
阿部誠[アベマコト]
東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授。1991年マサチューセッツ工科大学博士号(Ph.D.)取得後、同年からイリノイ大学助教授に就任。1998年東京大学大学院経済学研究科助教授を経て、2004年から現職。ノーベル経済学賞受賞者との共著も含めて、マーケティング学術雑誌に英文、和文の論文を多数掲載。2003年にJournal of Marketing Educationからアジア太平洋地域の大学のマーケティング研究者第1位に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
10
この本を読むと買い物しないのが正解じゃないかと思えてきます(笑)マックでセットメニューを頼んでいる人は一読ください。【行動経済学は「マーケティング」の別称にすぎない。ヒューリスティックは、主に「利用可能性」「代表性」「固着性」の三つに分類され、様々なバイアスを生み出す。例えば、「固定性」では、固定観念がアンカーとなって、見たいものだけを見て、聞きたいものだけを聞くという確証バイアスを生み出してしまう。つまり、偏った情報で判断して「分かったつもり」になってしまう。有能な人ほど確証バイアスに嵌りやすい。】2025/06/16
numainu
2
評価D2019/07/26
Naohiko Oikawa
1
スティーヴン・D・レヴィットの「ヤバイ経済学」やダン・アリエリーの「予想通りに不合理」のような、好奇心を刺激する語り口だが、実は堅固な実証的な研究がバックグラウンドにある本。 行動経済学や心理学の代表的な成果をフル活用しながら、一見非合理的に見える消費者行動のメカニズムを解き明かし、マーケティングの実務家に対して具体的なヒントを提示している。 行動経済学や心理学の成果を取り込んだ最新のマーケティングを理解したい方、自社や自分自身のバイアスに左右されずに実務の問題解決に取り組めるようになりたい方にお勧め。2020/05/05
hnc3
1
愛着が湧いてしまうIKEAの家具、なかなか手が伸びない透明コーラ、無数の組み合わせができるメニューの中から無難なセットを選んでしまうマックやサブウェイ、気付いたら予算よりも高く入札しているオークションなどなど、マーケティングって面白い!そして消費者こそ学ばないといけない。2019/08/19
Fine
0
自己啓発本は結果ありき、ホンマにそう。2022/10/03