マイナス金利の真相―金融緩和でどうなる日本経済!?

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マイナス金利の真相―金融緩和でどうなる日本経済!?

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046016645
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C2033

出版社内容情報

ニュースが伝えない「マイナス金利」の真相を解説!2016年1月のマイナス金利導入は、妙手か?
それとも、日本経済崩壊の序章になってしまうのか!?
さまざまな議論を巻き起こす「マイナス金利」について霞が関のウラまで知り尽くす、元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏が
経済ニュースでは決して報道されない「マイナス金利」の真相を明かす!

(おもな内容)
(俗論)マイナス金利は個人にも負担がかかる
(真相)住宅ローンや自動車ローンの金利低下で大きなメリット

(俗論)マイナス金利で年金が破綻する
(真相)そもそも年金積立金の運用こそ有害なリスク

(俗論)金利が低すぎて個人の資産運用に支障が出る
(真相)資産運用は現金を減らさなければOK

(俗論)「国債暴落」の可能性が高まった
(真相)国債の価格は上昇し、暴落と真逆の動きになっている

(俗論)マイナス金利のせいで株価が下がった
(真相)中国経済への不安が世界中の株安を招いた

(俗論)日銀による円安誘導は失敗
(真相)日銀は円安を政策目標にしていない

(俗論)銀行の収益が圧迫され、信用不安が高まる
(真相)日銀から民間の銀行への「お小遣い」が減るだけ

(俗論)追い詰められた日銀総裁がマイナス金利を無理矢理押し通した
(真相)日銀の会合で反対したのはすべて民間の金融機関出身者

(俗論)金融政策では景気を回復させられない
(真相)これまでは、日銀が確信犯的にデフレにしていた

(俗論)巨額の「国債買い入れ」は日銀の信用を失わせる
(真相)政府と日銀の連結ベースでみればバランスシートは拡大していない

(俗論)アベノミクスは「禁じ手」を行っているので、政府の信用が失われる
(真相)デフレ下の「国債引き受け」にはリスクがない

(俗論)マイナス金利は景気に影響を与えない
(真相)長期金利を押し下げ、量的緩和政策を強化する

(俗論)金利がマイナスになっても銀行の貸出は増えない
(真相)採算ベースに乗る案件は確実に増える

(俗論)インフレ目標が達成された後はハイパーインフレになる
(真相)インフレは金融政策でコントロール可能

(俗論)インフレ目標の設定で「日銀の独立性」が奪われる
(真相)日銀の独立性は世界の主要国の中では異例

(俗論)日本の借金は1000兆円で世界最悪
(真相)実質的には200兆円。先進国の中では普通

(俗論)日本の債務は増え続け、増税はやむなし
(真相)日銀の国債保有で借金は解消に向かう

Chapter 1 これが「マイナス金利」の真相だ
Chapter 2 これが「アベノミクス期限切れ説」の真相だ
Chapter 3 これが「マイナス金利導入の真相」だ
Chapter 4 これが「ハイパーインフレ説」の真相だ
Chapter 5 これが「借金1000兆円説」の真相だ

高橋 洋一[タカハシ ヨウイチ]
嘉悦大学ビジネス創造学部教授、株式会社政策工房代表取締役会長。1955年東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年に大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)等を歴任。小泉内閣・第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍し、数々の政策を提案・実現。2008年退官。『【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で「21世紀の資本」は読める! 』(あさ出版)など著書多数。

内容説明

2016年1月、日銀が「マイナス金利」政策を発表した。連日のネガティブなニュースと「マイナス」という言葉のイメージにより世間には「日本経済が何か恐ろしい自体に陥っているのでは?」と、不安を抱く人が多いようだ。そんな人たちに、ぜひ知っていただきたいことがある。マイナス金利に関する経済ニュースのほとんどはデタラメである。いま、日本経済に何が起きているのか?この先、アベノミクスはどうなるのか?本書を読めば、すべて明らかになるだろう。

目次

1 これが「マイナス金利」の真相だ!(俗論―個人の預金金利もマイナスになる 真相―銀行は預金の流出を恐れて金利をマイナスにしない;俗論―マイナス金利は個人にも負担がかかる 真相―住宅ローンや自動車ローンの金利低下で大きなメリット ほか)
2 これが「アベノミクス期限切れ説」の真相だ!(俗論―マイナス金利のせいで株価が下がった 真相―中国経済への不安が世界中の株安を招いた;俗論―日銀による円安誘導は失敗 真相―日銀は円安を政策目標にしていない ほか)
3 これが「マイナス金利導入」の真相だ!(俗論―日銀は、市場をだましてマイナス金利を導入した 真相―マイナス金利導入には十分な必然性がある;俗論―量的緩和政策が手詰まりでマイナス金利を導入した 真相―金融機関に貸出を促す整合性のある金融政策 ほか)
4 これが「ハイパーインフレ説」の真相だ!(俗論―インフレ目標が達成できなければ日銀総裁は辞任すべし 真相―インフレ目標は厳格なルールではない;俗論―インフレ目標が達成された後はハイパーインフレになる 真相―インフレは金融政策でコントロール可能 ほか)
5 これが「借金1000兆円説」の真相だ!(俗論―日本の借金は1000兆円で世界最悪 真相―実質的には200兆円。先進国の中では普通;俗論―日本の債務は増え続け、増税はやむなし 真相―日銀の国債保有で借金は解消に向かう ほか)

著者等紹介

高橋洋一[タカハシヨウイチ]
株式会社政策工房代表取締役会長、嘉悦大学教授。1955年、東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年、大蔵省(現・財務省)入省。プリンストン大学客員研究員時代、のちにFRB議長となるベン・バーナンキ教授の薫陶を受ける。内閣府参事(経済財政諮問会議特命室)、総務大臣補佐官、内閣参事官(総理補佐官補)などを歴任。2007年に財務省が隠す国民の富「霞が関埋蔵金」を公表し、一躍、脚光を浴びる。2008年、退官。現在、大学で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hk

12
「人は理ではなく情で動く」 田中角栄の言だが、著者はこの台詞をしっかり噛みしめた方がよいのではないか。高橋氏はつぎのような理路で景気回復がなされると主張する……①金融緩和によるマネタリーベース増量⇒②日銀当座預金残高の増加⇒③予想インフレ率の上昇⇒④実質金利(=名目金利-予想インフレ率)は下落⇒⑤投資利益効率が上がる⇒⑥企業が設備投資(需要の一部)を拡大⇒⑧需給ギャップの是正……このロジックを理解ないし受容できる日本国民がどれだけいるのか?それを考えた方が良い。要は理に偏り過ぎた物語は一般受けしないのだ。2016/12/12

湯な

11
元財務官僚 経済学者の高橋洋一さんが日本経済について俗論と真相に分けて分かり易く教えてくれます。2016/06/08

kiki

7
マイナス金利が負の連鎖を呼ぶとの報道が本当か。本書でその真相を解明している。マイナス金利は企業の投資運用を促進する手段として有効なことは赤子でもわかる。なぜゆえに反対されているのか。日銀で反対した委員は民間出身が多く、簡易な運用先が閉ざされることが要因。反対理由も副作用というストレートに答えられないものが多い。年金破綻というが、そもそも運用することが最大のリスクという観点は無視された議論となっている。日銀が国債保有を増やせば、民間銀行は資産の裏付けの投資に向けられ、実質的に国の債務解消に向かうことになる。2017/04/30

7
週刊ダイヤモンドの書評からのKindle版。マスコミや財務省の言っていることが正しいとは思わないが、日銀や政府の政策も正しいとは思えない(仮に正しいとしても効果が出ているとは思えない)。本書は最初はわかりやすい話でなるほどと思わせるが、次第にわかりにくい話に。実体経済がよくならない理由の説明はしていない。雇用が改善したといっても非正規が増えただけで実質賃金は上がっていない。金融緩和をしても金融機関から市中に出回らなければ意味がない。経済理論としては正しくても現実の経済がその通りに動くとは限らない。2016/08/13

book_stock

3
著者は小泉政権時代、経済財政政策担当大臣・竹中平蔵の補佐官でした。 現在、「正義のミカタ」のコメンテーターとして大活躍している経済のスペシャリストです。 この本はなぜ日銀がマイナス金利を導入したかわかる本です。 2016年1月29日に日銀はマイナス金利を導入することを発表しましたが、 それは突然のことだったのか? 日銀の金融政策限界を示唆しているのか? 本当に効果があるのか? これらの疑問を全て解決してくれる本です。2018/08/25

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