出版社内容情報
文庫化にあたり、新たに46枚の古写真を収録。精細な肖像写真、艶やかな宮廷衣装、日常を撮らえたオフショットなど、255枚の写真を掲載。三代の天皇家、宮家、華族の歴史を、稀少な古写真とともに明らかにする。
内容説明
文明開化から世界大戦までの間に、多くの皇族・華族が、軍人や政治家、文化人などの立場で、時には時代を牽引し、時には時代に翻弄されながらも、華麗な足跡を残している。本書では、激動の時代を歩んだ貴人たちの歴史を、稀少な古写真とともに明らかにしていく。精細な肖像写真、豪勢で艶やかな宮廷衣装、日常を撮らえたオフショットなど、255枚の写真を収録。文庫化にあたり、新たに46枚の写真を追加した。
目次
1章 天皇家―激動の時代を歩んだ三代の天皇(明治天皇―伝統を重んじつつ「近代」創造の軸となった大帝の生涯;大正天皇―国民と皇室との絆を深めた気さくで優しい天皇;昭和天皇―常に「国民の幸福」を念じ自らを律し続けた天皇)
2章 宮家―皇室を支えた皇族たちの肖像(伏見宮家―多くの宮家の源流となった世襲親王家の筆頭;華頂宮家―伏見宮家から分かれ創設された宮家;有栖川宮家―戊辰・西南戦争で活躍した四親王家のひとつ ほか)
3章 華族―「公家」から変貌を遂げた日本の貴族(近衛公爵家―五摂家筆頭にして総理大臣も務める;鷹司公爵家―武家とも気脈を通じた五摂家の名門;九条公爵家―子女が孝明天皇と大正天皇に嫁いだ名門 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきこ
21
写真がたくさん載っているので見ているだけでおもしろいです。皇族に関するの本を読んだ直後であるため、実際のお姿を拝見し、なお一層感慨深く、胸に残りました。2019/04/13
こぽぞう☆
14
図書館の新刊の棚から。宮家に重点が置かれている感じ。写真は時代を理解する糧となる。美形が多い家系があったりして面白い。2016/11/27
ヒトコ
4
明治以降戦前までの皇族と華族の主に晴れの記念写真とそれそれの家の紹介。表紙の梨本宮妃伊都子様の髪型が珍しい。 江戸時代から明治に至るまで天皇は皇后以外に複数の側室を持たれ多くのお子様を授かったが、無事成人するまで育った方は少なかった。 明治天皇も大正天皇も先代父陛下の唯一成人した男子だった。側室を持たれなかった大正・昭和両陛下が皇后との間に授かった複数の皇子が成人された のは奇跡だったのだろうか…。奇跡に頼るだけの皇位継承で良いのか? 今後に残された課題だ。2025/03/02
さつき
3
たくさんの写真が載っていて見ごたえがありました。昔の人はびっくりするほど小さいです。写真で見ると改めて感じました。2015/08/11
のん
2
明治天皇、大正天皇、昭和天皇、旧宮家、五摂家を中心にした公家華族たちの写真とエピソードを紹介。『藩主とお姫様』同様にこちらも面白い写真集だった。2024/07/02