新人物文庫
現代語訳 古語拾遺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784046009067
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

内容説明

『古語拾遺』とは、古代祭祀を職掌とした氏族である忌部=斎部氏出身の斎部広成が平城天皇に撰上した重要古代文献である。『古事記』『日本書紀』とならぶ史料といわれながら、謎多き書物でもあった。内容は、天地開闢・神々の誕生から天平年間までの歴史が、忌部氏に伝わった原史料をもとにその由緒とともに記されている。『古事記』や『日本書紀』などの先行する史書にはみられない記述も多い。しかし、同時代の『先代旧事本紀』や後世の『釈日本紀』、伊勢神道の文献などにも引用され、“神典”として重視されてきた。斎部広成が拾い集めた「古語=ふること」とは何か?初の現代語訳で謎の氏族が語る真実に迫る!

目次

第1章 『古語拾遺』を読む(序;天地開闢と神々の出現 ほか)
第2章 『古語拾遺』の研究―『古語拾遺』の成立と斎部氏の歴史(音読みと訓読みの謎;「事」と「語」の関係性 ほか)
第3章 特別資料―斎部=忌部氏関係年表
第4章 特別資料―全国忌部系神社一覧

著者等紹介

菅田正昭[スガタマサアキ]
1945年生まれ。生後32日目に東京大空襲に遭う。1968年、学習院大学法学部政治学科卒業。1971年5月~74年1月と、1990年9月~1993年7月の2回、全国最小村の東京都青ヶ島村に住む。1回目は役場職員、2回目は青ヶ島村助役。それ以外はほとんど無職浪々の文筆業と非アカデミズムの研究家。2011年4月から離島政策文化フォーラム共同代表。1997~2014年、千葉大学非常勤講師(ただし、年1回)。現在、民俗宗教史家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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わ!

6
「古語拾遺」としては再読なのですが、前に読んだのが岩波文庫の本だったので、もっと詳しい解説が書かれた本を探していました。なぜ最近になって「古語拾遺」の文庫版が出版されたのか不思議なのですが、私としてはとてもありがたかったです。中に書かれている中臣氏に対する愚痴のような箇所は、少し笑ってしまうとともに、人間の嫉妬心というものは、斎部氏の時代も現在とさほど変わらなかったのだろうと思ってしまいます。やはり斎部氏は面白いです。「「一目連」はヒトツメノムラジと訓むのかもしれない。」なんて聞くと、わくわくして来ます。2025/02/07

ダージリン

2
日本書紀、古事記と共通しているところも多いが、忌部氏に伝わる原資料に基づいており、些か異なるところもあるとのこと。天照大神が天岩戸から出てくるところに尽力し、天孫降臨にも随行した太玉命を祖とする由緒ある氏族である忌部氏が低く扱われていることへの憤懣が底流にあるようだが、古代に祭祀を司った忌部氏が語る歴史は興味深い。2018/04/26

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