内容説明
『古語拾遺』とは、古代祭祀を職掌とした氏族である忌部=斎部氏出身の斎部広成が平城天皇に撰上した重要古代文献である。『古事記』『日本書紀』とならぶ史料といわれながら、謎多き書物でもあった。内容は、天地開闢・神々の誕生から天平年間までの歴史が、忌部氏に伝わった原史料をもとにその由緒とともに記されている。『古事記』や『日本書紀』などの先行する史書にはみられない記述も多い。しかし、同時代の『先代旧事本紀』や後世の『釈日本紀』、伊勢神道の文献などにも引用され、“神典”として重視されてきた。斎部広成が拾い集めた「古語=ふること」とは何か?初の現代語訳で謎の氏族が語る真実に迫る!
目次
第1章 『古語拾遺』を読む(序;天地開闢と神々の出現 ほか)
第2章 『古語拾遺』の研究―『古語拾遺』の成立と斎部氏の歴史(音読みと訓読みの謎;「事」と「語」の関係性 ほか)
第3章 特別資料―斎部=忌部氏関係年表
第4章 特別資料―全国忌部系神社一覧
著者等紹介
菅田正昭[スガタマサアキ]
1945年生まれ。生後32日目に東京大空襲に遭う。1968年、学習院大学法学部政治学科卒業。1971年5月~74年1月と、1990年9月~1993年7月の2回、全国最小村の東京都青ヶ島村に住む。1回目は役場職員、2回目は青ヶ島村助役。それ以外はほとんど無職浪々の文筆業と非アカデミズムの研究家。2011年4月から離島政策文化フォーラム共同代表。1997~2014年、千葉大学非常勤講師(ただし、年1回)。現在、民俗宗教史家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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