内容説明
吉田松陰とその家族、塾生たち…大河ドラマの真実がわかる。幕末維新史研究の第一人者が集結した古典的名著に、大幅な加筆修正をして複数の新論考を追加した、究極の一冊。
目次
少年時代―そのスパルタ教育
吉田松陰とその家族
山鹿流軍学と松陰
松陰と象山の出会い―下田密航のころ
松下村塾
松下村塾を指導した人びと
長州藩の私塾ネットワーク
松陰をめぐる人物群像
松陰の女性観
松陰の世界認識
松陰の死生観
吉田松陰の旅
「明治の元勲」が語る師・松陰像
吉田松陰年譜―付関係史料抜粋
著者等紹介
奈良本辰也[ナラモトタツヤ]
1913年山口県生まれ。京都大学文学部卒業。1971年立命館大学教授を辞職後は著述に専念。2001年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆき
8
吉田松陰先生と崇められたそのお方とはどんなお方ぞ?という事で読みました。凄い秀才ですね。本の虫も良いところだし、刺激を受ければこれではいけない、知識が足りないって焦る真面目さん。環境がとても良いことが分かりました。家族って宝ですね。教育って大事です。ペンは剣よりも強し、志が受けつがれるなら殺されたとしても「勝った」って事。自身もそう仰ってます。体現しちゃった感じですが・・・。2015/03/24
スプリント
5
松下村塾に在席していた人間の名簿と短文ですが業績が書かれているので興味を惹かれました。吉田松陰について女性観や死生観など様々な角度から論じられています。2014/09/25
getsuki
4
松下村塾=吉田松陰、という捉え方をされがちだが、そうではない。松陰の生涯のみならず、松下村塾の成り立ちから若者への影響までを、あくまで史実より拾っている所がいい。危険思想と言われても仕方のない松陰ではあるが、彼にもう少し考えるという力があったら歴史は変わったのかな?でも、今のように神として祀られることは無かったかもね。2015/03/03
takuchan
3
幕末維新史研究の第一人者がら14の論点を語り尽くす!/ 一通り読むと、松蔭の家族や松蔭を取り巻く人々にも興味が湧いてくる。富永有隣・月性などの人生が興味深い。最後の師は敬して利用するという伊藤博文の松蔭像にも衝撃をうけた。これくらいしたたかでなければ明治を生き抜けなかったのかもしれない。装丁は松蔭と師に寄り添う金子重之助の銅像。格好良い。2015/03/20
keisuke
3
確かに今まで読んだものの中では一番詳しかったと思う。ただ、論文のようで読みづらく、自分の読み解く能力も足りていなかったため、面白くはなかった。2015/01/12
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