内容説明
第2次世界大戦~冷戦~現代をつらぬくアメリカがつくり上げた世界の構造とは?東大の入試問題から読み解く地球規模の歴史ドラマ!
目次
1章 地球まるごと世界史(世界史は“永遠のローマ”から始まった?(95年度第1問)
チンギス・ハンのモンゴル帝国は「世界の国際連合」なのか?(94年度第1問) ほか)
2章 中華文明ワールド(「仏像はローマ帝国がもたらした」といわれる理由とは?(05年度第2問・問(1))
今の中国をつくったのは清国といわれるのはなぜか?(00年度第2問(A)・問(4)) ほか)
3章 キリスト教文明ワールド(民主政治が平等主義ではなく財産と軍事から始まった理由とは?(89年度第3問・問(2))
テルマエ・ロマエが古代ローマでつくられた背景とは?(11年度第2問・問(1)) ほか)
4章 イスラーム文明ワールド(イスラーム史の英雄サラディンの民族名は?(13年度第3問・問(5))
オスマン帝国がイスラーム王朝ではないという理由(10年度第2問・問(3)‐(a)) ほか)
著者等紹介
祝田秀全[イワタシュウゼン]
東京出身。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究員を経て、代々木ゼミナール世界史講師となる。衛星放送(サテライン)で「東大世界史」「早慶世界史」の講座を担当。現在「Y‐SAPIX東大館」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mushoku2006
5
今回も勉強になりました。 特に、1章の世界丸まるごと世界篇で出てきた問題群に、 そのスケールの大きさに圧倒されました。 断片的な知識だけでは歯が立たない、 壮大なバックグラウンドをきちんと理解していないと解けない。 むろん、私は解答しようという気は全くなく、 解説を読んでため息をつくばかりでした。2014/11/28
hk
3
洋務運動と明治維新の関連と齟齬についての情報を摂取して、論理のループを研鑽出来たのが収穫だった。 ①太平天国の乱@1850年代60年代⇒清から欧米への生糸・茶の輸出が途絶えがちに⇒清の補完供給地として日本に白羽の矢が立った⇒列強による開国バイアス⇒明治維新 ②清朝打倒を掲げた太平天国の乱を鎮圧するために、清王朝は欧米から科学技術を摂取する必要が昂じる⇒「洋務運動」を開始⇒列強から伝授された軍事技術で太平天国の乱を平定したが、その際に活躍したのは国軍ではなく李鴻章などの上級官僚の私軍だった⇒これが辛亥革命以2016/04/12
aoi
3
難しかった。学生時代、世界史嫌いだった私は、でてくる単語一つ一つに、毎回足止めを食らうしまつ。。それでも、出会えてよかった!と思う箇所がいくつかあった。2014/11/12
vladimir-kyoto
2
解説が深すぎて教科書を読んだだけでは、筆者が提示する読み方や解答を導き出すことは不可能だと感じた2019/04/26
アキ
1
もう一度世界史を学び直さないと理解が定着しない。が、中国史の辺りは現代史とも深く関わっており、比較的頭に入ってきた。また、こういう世界が実現したらいいという、アイデアにもなった。2019/06/01