内容説明
『日本書紀』は、神々の誕生と神武天皇から持統天皇の治世までを、全三十巻にまとめた歴史書である。日本の古代史を知るうえで必読の史料といわれるが、現代人が漢文で記された原書を読むことはほぼ不可能といえる。また専門家による読み下し文も長大な文章と様々な用語、煩雑な固有名詞や漢語の羅列が通読を困難にしている。「読んでみたいけど、読めなかった」という方は多いだろう。そこで本書は、この史書を「通読・完読」できるように、各巻から古代通史の理解に必要不可欠なテーマを選び出し、平易な現代文に訳したうえで、難解なくだりや用語に解説をつけた。
目次
第1章 『日本書紀』入門―日本古代史と『日本書紀』の成立
第2章 『日本書紀』を読む(神代上;神代下;神日本磐余彦天皇 神武天皇 ほか)
第3章 特別資料―古代天皇関係資料
著者等紹介
菅野雅雄[スガノマサオ]
1932年生。1963年、国學院大學大学院文学研究科博士課程修了。1973年、文学博士(國學院大學)。1967年から名城大学講師・助教授・教授。1977年から東京理科大学教授。1989年から中京大学・同大学院教授。2004年に同大学定年退職。この間に多数の大学に非常勤講師で出講。現在、古事記学会理事、財団法人国學院大學院友会理事、国學院大學院友学術振興会会長。1974年から1998年まで、昭島市文化財専門委員・同保護審議会委員・上代文学会(理事・常任理事)・古事記学会(監事・評議員・理事、1998年から10年間、代表理事をつとめる)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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