内容説明
セクハラ、パワハラ、メンタルヘルスの問題があります。定年延長するベテラン社員の勤労意欲維持の問題があります。非正規社員の雇用や、その正社員化の問題があります。ネット社会による情報の加速化の問題もあります。このような状況で、会社の求める人材をどう確保するか。20数年間、のべ1万人を超える採用面接を行なった経験をもとに面接担当者がどのように応募者に質問すればいいかをお教えします。
目次
第1章 採用面接は人材を確保する大切な仕事です
第2章 採用の9割は担当者の「質問力」で決まる
第3章 担当者に求められる心構えとは?
第4章 採用面接の流れをどのようにつくるか?
第5章 履歴書・職務経歴書のどこを見るか
第6章 中途の採用面接で何を聞くか
第7章 パート・契約社員の採用面接で何を聞くか
第8章 新卒者の採用面接で何を聞くか
第9章 その他の採用面接では何を聞くか
著者等紹介
菊池一志[キクチカズシ]
キャリアコンサルタント。東京大学文学部卒業後、大手食品会社人事部で多くの新卒者、中途採用者を面接する。その後、日本能率協会に転職し、教育コンサルタントとして多くの企業で管理者やリーダー、中堅社員を対象とした研修を指導する。と同時に、自らもコンサルタント、契約社員、パート社員等の採用を担当する。現在はキャリアプラン研修等、一貫して人に関わるテーマを追究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HMax
18
中途入社の個人面接には良いかも。複数人での一次面接に合わせた内容の本が欲しい。面接で一番大事なのは「会社や採用する部門と相性が良いかを知る」の1点につきると思います。緊張した状態で行う1回や2回の面接で決まるというのはやりきれないですね、やはり新卒採用も通年で何度も面接機会を持ちたいものです。2019/04/20
プランクマン
13
限られた面接の時間の中でどれだけ良い質問ができるか、また良い回答を引き出せるか。緊張しているであろう相手の心を開いて、お互いに良い時間となるようにこちらからポジティブな思考を持って望むこと。 事前準備として、職務経歴書などは勿論、当社として望むスキルや人物像、聞くべき質問を考えておく。シナリオ通りには行かないこともあるが、それはそれで良い。 "上手に"面接する必要はない。目的を忘れないこと。2020/12/10
G-dark
13
面接をする人のための本。もし自分が面接をする立場だったらどんな人を採用してどんな人を不採用にするか想像しやすくなるので、面接を受ける立場の人にもおすすめ。会社の成長段階や社会の変化と共に必要な人材は変わる、ということが書かれています。「今どんな人を採用すべきか?」は非常に悩ましい問題ですよね。応募者に業務をこなすために必要な能力が現在あるか、将来的に成長する可能性があるか、逆に問題を起こしそうな要素が無いか見極める…。選んでもらう側も大変だけれど、選ぶ側も大変なのだ、とこの本を読んでいると気づかされます。2020/11/09
まさたん
7
面接をする側になるとは思ってもみなかったので、大変参考になりました。履歴書ひとつとってみても面接を行う前に事前にチェックし写真がきちんと貼ってあるか、前職の退職理由を確認するべきとか、仕事に役立ちそうな特技のレベルはどれくらいなのかとか、志望動機を具体的に確認するなど採用にあたって質問する内容を考慮したり、実際に会って話すことでその人の熱意や意欲を聞き出す具体的な質問例が出てきて人材を確保するための基本がここに詰まっていると思う。自分が新卒で面接を受けた時のことを思い出したわ。2017/04/16
オサム兄ぃ
6
タイトルが俗っぽいが、類書を書店店頭で比較して選んだ結果、分かり易く役だった。何より採用者・受験者双方に良い面接とする姿勢で書かれている点が良い。世はネット社会である。上から目線で会社の非礼な質問や説教などの言動は許されず、目も耳もあれば、受験者はネットで社会につながっていると知るべきだ。そして採用活動が企業の経営上重要と位置づけ、質問と回答の読み込み方が具体的に述べてある。採用形態別に整理され便利だ。小生は幸い目指す人材を採用できた。入社後のフォローにも触れた個所があり、これも役立っている。2015/08/01
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