内容説明
雄略天皇即位から早良親王廃太子事件まで、古代日本300年間の政変・内乱を網羅した、これまでなかった、日本古代通史、完成。30代の天皇の時代に起きた、24の事件の解明に挑む。
目次
殺戮の果てに―雄略天皇の即位
皇統断絶を回避せよ―顕宗・仁賢の「発見」
皇嗣はどこにいる?―「応神五世孫」継体天皇の出現
天皇・太子・皇子、ともに薨ず?―辛亥の変
穴穂部皇子、暴走の果てに―丁未の役
猪の頚を断つがごとく―崇峻天皇暗殺事件
遺詔の重さ―舒明天皇即位前紛争
男女二十三王、罪なくして害せらる―山背大兄王滅亡事件
まぼろしの蘇我王朝―乙巳の変
天と赤兄と知らむ―有間皇子謀反事件〔ほか〕
著者等紹介
遠山美都男[トオヤマミツオ]
1957年生まれ。学習院大学文学部史学科卒業。博士(史学)。現在、学習院大学、日本大学などで非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コンソメ
1
だいぶ前に読んだ また読む
竜玄葉潤
1
面白いんだけど、説明の仕方が雑な感じ。古代史の人って、ケンカ上等の人ばっかの気がする。理論的な説明も無しに、この説はダメ、こんな訳は無い的なことが多い気がする。資料が少ないせいなのかな?2021/02/11
藤埜
1
古代の歴史的事件をひとつひとつ検証し、奇天烈な発想で読者を煙に巻かず、常識的スタンスで読み解こうとする著者の姿勢に好感。その為、この時代の歴史フリークにとってはあまり新しい発見を少ないように思う。しかし、何点か自分のこれまでの視点を大きく変えてくれる考察があり、とても勉強になった。2014/06/20
J.A.
1
血統が皇位選定の絶対的な基準であるというのは中世的な発想で、天智系・天武系などの峻厳な区分は古代には存在しない。血統は皇位継承における一つの条件に過ぎないようだ。2014/05/27
MrO
1
一つ一つが、一つのミステリー小説になるような内容を10ページそこそこに収めている。しかし、藤原氏の陰謀説が大きく後退し、小説の題材は減ってしまったかな。2013/12/22
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