内容説明
古代ギリシア・ローマ世界、スラヴ・ゲルマン・ケルト諸民族の社会と王権の展開を、神話学、言語学、図像学などの研究成果と考古遺跡からの新知見によって解き明かす。
目次
第1部 南ヨーロッパ(南ヨーロッパにおける初期王権研究の視点;ミノア社会の支配階層―クノッソスを中心に;ミュケナイ文明とエーゲ海の初期王権 ほか)
第2部 東北ヨーロッパ(辺境の国家形成と王権;地域・「民族」的統合と北欧の王権;東スラヴ族の国家的統合―古代ルーシでの「王権」成立の経緯 ほか)
第3部 西ヨーロッパ(インド=ヨーロッパ語と神話に再建される「祭司王」の概念;ケルト「王族・戦士」の世界観―考古・美術からの解明;古代ケルト社会の「祭司と剣」―ガリア、イベリア、ブリタニア ほか)