内容説明
弥生後期の「倭国」誕生から前方後円墳に表象される大和政権の成立、高句麗建国後の三韓・三国時代から新羅統一国家への動き、紀元前3000年紀の龍山文化期から専制国家が確立する秦時代までの王権論など、東アジアをめぐる初期王権のすべてを解明。
目次
第1部 日本(日本列島の初期王権研究の視点;首長霊観念の創出と前方後円墳祭祀の本質―日本的王権の原像;倭王権の成立と東アジア ほか)
第2部 朝鮮半島(朝鮮半島における初期王権研究の視点;考古学からみた朝鮮四国の王権の成立;朝鮮古代における小国の領域拡大と王権―加耶諸国を題材として)
第3部 中国(中国の初期王権研究の視点;玉の王権―良渚文化期の社会構造;殷王朝の成立とその構造 ほか)
著者等紹介
角田文衛[ツノダブンエイ]
(財)古代学協会理事長、古代学研究所教授兼所長、西方古典文化研究所教授兼所長
上田正昭[ウエダマサアキ]
京都大学名誉教授、前大阪女子大学学長、大阪府立中央図書館名誉館長
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