内容説明
チンギス・ハーンの死後、モンゴルを大帝国に育て上げた2代目大ハーン、オゴデイ。彼は政治・経済体制を整備し、また新たなる外征を企てた。十字軍に揺れる中世ヨーロッパは、このモンゴルを知らなかった。そして一つの伝説が広まった。東方の救世主“プレスター・ジョン”の伝説である。
目次
遊牧から世界帝国へ
ヨーロッパに対するモンゴルの衝撃
幻の王プレスター・ジョン(モンゴル帝国と西洋;プレスター・ジョン伝説;プレスター・ジョンとモンゴル;プレスター・ジョンのカウンターパンチ;東西を結ぶキリスト教;プレスター・ジョン伝説の崩壊;さらなる西への挑戦;戦いから交流の時代へ;そして世界は結ばれた;開かれた近代への扉)
世界征服への道(膨脹する帝国;大ハーン、オゴデイ;帝国存亡の危機;帝国の変容;タタールの誕生;ロシア侵入;「タタールの軛」の下に;最大の合戦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宵子
1
中世ヨーロッパで流行った「プレスタージョン」伝説と、モンゴル帝国の関連を書いたもの。本は薄手で写真も多いが、内容は濃い。2017/02/25
1131you
0
圧巻の面白さ。さすがNHK。 プレスタージョンの幻想、面白い。知らないことだらけ。 幻想を抱いていた東方から来たのが元の侵略軍というのは皮肉でドラマチック。南米の白い神伝説を思わせる。結末が違いすぎるが。 ライコニック祭りも面白い。モンゴル人が暴れ回り金を巻き上げていくという謎すぎる祭り。 やはり中央アジアはロマン2024/12/01