出版社内容情報
「まあ、本当に?」
もしかして。そう思うことはありました。
「……それならもう、我慢する必要はないわね?」
嫁いでから6年。まるで修道女が神に使えるが如くこの家に尽くしてきました。
すべては家のためであり、年下の夫のためであり、義母のためでありました。
愛する息子すら、産まれてすぐにとりあげられて――きっとあの子は、私を母とは呼んでくれないでしょう。
「私はどこで間違えたのかしらね」──今さら、すべてが手遅れだけれど。
知ったからには、動くしかありません。
だって私には、どうしても叶えたい“願い”があるのだから――。
【目次】



