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内容説明
西暦2016年、国際都市ミリオポリス。憲兵大隊に所属する涼月、陽炎、夕霧は今日もささやかな休息を寸断され、テロリスト集団と対峙していた。機械化された肉体を武器に重犯罪者と戦う“特甲児童”、だがその心にはいまだ癒えぬ痛みがある。単純に見えた事件の奥に過去へと繋がる断片を見出し、独自の調査へ乗り出す少女達。公安高機動隊の鳳、乙、雛らも巻き込み、事態は重大な局面へ…。「シュピーゲル・シリーズ」待望の新章突入。
著者等紹介
冲方丁[ウブカタトウ]
1977年生まれ。早稲田大学中退。在学中の96年に「黒い季節」で第1回スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年に『マルドゥック・スクランブル』(ハヤカワ文庫)で第24回日本SF大賞を受賞。小説のみならずコミック、ゲーム、アニメなど多岐に亘るメディアでエンタテインメントの担い手として精力的に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
43
再読。MPBの涼月・陽炎・夕霧、そしてMSSの鳳・乙・雛たちの過去と現在に関わる因縁が複雑に絡み合い一つの結末へ向かっていく話。シリーズ集大成なだけあって初っ端からヤバすぎる。ダブルデートでほんわかしたと思ったら、相変わらず容赦ない展開の連続でハラハラしっ放しでした。希望が一瞬にして絶望に変わる、あのえげつなさがたまりませんね。MSSはどうなってしまったのか。涼月は皆を救う事が出来るのか。2巻も鬱展開間違いなしだろうけど先が気になって仕方がありません。次巻も楽しみです。2015/05/18
いおむ
29
オイレンとスプライトをほぼ交互に読んで都合9巻目。こうしてみると長大なシリーズですね。いよいよ伏線の回収に入ったわけですが、涼月たちの凄絶な過去が痛々しく切ない。彼女たちが成長しいったん乗り越えたかに見えて更なる闇が包む。うまく緩急を付けたストーリーが素晴らしい。2018/06/24
EnJoeToh
25
我々には冲方丁が必要だ。2009/12/30
みか
23
読み始めてから早半年、何してるんだ!涼月!と叫んだ気分を忘れることなくなんとか読了。なんだか急に大人になってしまったようで、淋しいようなほっとするような。相変わらず、読みにくいけど何故か安心する文体に、足下をすくわれつつも全力疾走。「身柄を拘束します」=「結婚してください」にはにんまり。やるじゃん、陽炎。自分の欲望をかなえるために同情でも罪悪感でも利用できるものはしてやれ!そしてどこまでも純粋な凶暴な夕霧から目が離せません。ハッピーエンドを期待したいけど、どうなる、この先。2014/09/10
友和
19
新作が出たので再読。最初の涼月×吹雪/鳳×冬真のダブルデートがほのぼのとしてよかった。これからが今後どうなるのか続きが楽しみ。2015/05/04