内容説明
彩雲国を脅かす蝗害の回避策を求め、官吏として奔走する秀麗は、ついに異能の一族・縹家の全面的な支援を取り付ける。一方国王・劉輝は、全権を門下省長官の旺季に委任し、未だ沈黙を守っていた。飛蝗の大群が迫る紅州へ馬を飛ばす旺季。そして瑠花と珠翠に後押しされ縹家を出た秀麗も、僅かに残されたおのれの命の刻限を自覚しながら、同じく紅州へと向かうが―。シリーズ第17弾、緊迫の最終巻「紫闇の玉座」(上)、ついに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みちゃ
136
第17弾!ずっと縹家!秀麗の大活躍も凄かったし旺季や紅州牧コンビや色々なキャラの見せ場が多かったけど、最初から最後まで瑠花姫&羽羽様に持って行かれっぱなしだった気がする最終巻前半戦。「家を守る」という自らの作った柵から解き放たれた瑠花率いる縹家の活躍が頼もしすぎっ。瑠花の自分と違うでも同じ道を選んだ秀麗に対する目線が優しすぎて、そして全てを理解した上で自らの命を瑠花に託した秀麗がかっこよすぎて、そして終盤の縹家の娘たち+羽羽様とのやり取りが良かった。数十年ぶりの再会を果たした二人のやりとりにニヤニヤ。2011/06/01
エンブレムT
133
瑠花と羽羽に思わず涙。心に秘めたまま飲み込んでいた深い想いとか、もぅ反則だよ~!・・・各州を脅かす蝗害、長雨、地震。立ちまくる死亡フラグと激動の運命の中、ただ『王の官吏』として全霊を賭して駆けていく紅秀麗。さまざまなジレンマを抱えながらも最善を追い続ける彼女のことは、やはり応援せずにはいられない。正直「もう、王は旺季で良いよ」と何度も思ったけれど、秀麗が劉輝を選ぶ理由にも頷けるものがあるのも確か。残り1冊!天の星図はどのように塗り変わっていくのだろう。そして、伏線はどこまで回収しきれるのだろう・・・。 2011/08/17
まりもん
109
もう秀麗に対してどこまで追い込むんだ〜と作者にツッコミながら読了。何だか最初の頃に書かれた未来の言葉は本当に現実になるのか?と疑いたくなるぐらい秀麗は生きてやることが多すぎる。それも凄い気になるところで終わっているから早く下巻が読みたい。2011/06/08
れいぽ
83
うっ…うーさまぁ~(涙)うーさま、美少年だったのですねー。こんな、最後の最後じゃなくて、もっと早く二人には添い遂げてほしかったです。最終巻の前半が終わって、色々なことがわかって、でもまだわからないこともたくさんあって、次の一冊でどうやってまとめるのか、もう支離滅裂になるくらい気になるー(>_<)官吏として成長した秀麗ちゃんなのに、これからなのに、残された時間があと一日だなんて~。劉輝はどうするんだろう。あぅぅ。続きが早く回ってきますように~(汗2012/07/12
のほほん@灯れ松明の火
71
続きがでるのをずっと待って、待って、待っていたのに。。。いざ、出版されて 後、もう下巻を残すのみとなると、寂しくて。。。本当に感慨深いものがあります。 上巻では 全く登場しなかった面々方(特に紅家の長男・次男)が、下巻では活躍しますように。 秀麗にとって、幸せな結末でありますように。。。完結してしまうのは、とっても寂しいことですが、あとがきで書かれていたように、きちんと終わらせて下さることに感謝です。お話そのものの感想は 下巻を読んでから、しみじみ感じたいなぁーと思います。2011/06/02
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