内容説明
美しい花嫁衣装に包まれた白い肩を落として、リンゼは悟った。(…歓迎されて、ない―…)。黒髪のリンゼは強豪部族『柳の篭を燃やすフランク』族長の姪。人質同然に北の弱小部族『深き断層の谷のフランク』へ輿入れしたが、周囲の反応は冷たかった。そんな中、夫ヘルマンの優しさに触れ、リンゼは彼への恋心を自覚する。けれど婚礼の夜、「おまえを抱くことはできない」と言われてしまい―。
著者等紹介
榛名しおり[ハルナシオリ]
神奈川県平塚市在住。『マリア ブランデンブルクの真珠』でデビュー
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感想・レビュー
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夜の女王
2
☆☆ 4世紀のドイツが舞台。14歳のリンゼは政略結婚で敵対する部族に嫁入りするが・・・と、物すご~~く美味しそうな舞台設定で期待したのに・・・あららら、中身は完全腰砕け。タイトルから想像するようなドラマティックなストーリー展開もなく、歴史物としても時代感が希薄。ロマンス物としも色気ゼロ。少女の成長物語とするにも中途半端。さらにラストもなんだかなぁ・・・。続編がありそうな終わり方に思えるけど、これは出ないでしょうね。2014/04/30
あまな
0
リンゼの話。わりとあっさりした書き口で、方向が読めず、読み終わってから「なるほど、こういう話だったのかあー」という印象。わりと明るい。やはり外伝っぽさはあるけど本編が重すぎるのでこちらはこちらで、良い。リンゼが嫌みがないヒロインで好き。母の訃報のシーンで泣いた。温かい雨が降っている感じ。この本のなにが好きって、とにかくタイトル。優しい。2017/02/25
いんちょ
0
2005-0421-133.2015/05/05
倉本彩矢
0
このシリーズで最初に読んだのがこれなのですが、なんとなくご都合っぽい部分があり、無理に一冊にまとめた感じが気になった。読みやすくはありますが。他の同シリーズはどうなのでしょうか?2013/07/29
punto
0
追記。2005/06/03