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内容説明
どこにも行き場のない人間が最後に堕ちてくる街・ヘヴン―。過去を棄て、そこでひょうひょうと生きてきた偽造屋ヨウだったが、彼が偶然に持っていた情報を巡り、それを元に再起を図ろうとする者、それを永遠に葬り去りたい者、さまざまな思惑がヘヴンを混乱の渦に巻き込んでゆく。身近な人々が次々と敵の術中にはまり、次第に大きくなっていく騒動の中、ヨウはひとり何を思うのか…。タフでしたたかなヤツらの物語ここに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*ニコル*
3
再読。16年前の本だけど、古く感じないから不思議。「パーソナル・ギア」「ワーキン・パッド」当時こんなの欲しい!と思ってたけど、今のスマホやPDAとして当たり前に持ってるツールになってて凄い。昔読んでた本を久しぶりに読みたくなって物置きから発掘したけど、やっぱり面白かった!2016/03/27
くもり
1
再読。非常に簡潔かつ綺麗に終わっているので満足。けど、もっと読んでいたかったし、気になることも多いので、今でも心に残っているのだろうなと思う。2016/08/22
Urakawa
1
シリーズ完結作。主人公が交代。後継者の視点で、横浜スラム街でのその後が語られる。綺麗に締め括られているけれど、本当はもっと続けようとしていたんだろうな。明らかになっていない部分が多い。メイファはどこへ消えたんだろう。そしてママは? 週刊雑誌の打ち切りを彷彿とさせてとても寂しい。2015/01/09
tomite
1
混沌の街に生きる偽造屋の物語、完結。かつての友との決別。かつての自分を思い出させる少年との別れ。自分を受け入れれくれた街と人々との別れ。男は自分が自分でいられる場所を求めて旅立つ。いつかまた出会えることを信じて。そして、意思を受けついだ少年の物語が始まる。見事なハードボイルド。少年の物語の続きが気になるが、綺麗な終わり方で満足です。2013/08/23