内容説明
時は平安。晴明の後継・昌浩は、重い運命の選択を迫られる。黄泉の封印をとくための鍵として、紅蓮の魂は屍鬼にとりこまれてしまった。封印を守るため紅蓮を殺すか、なにもできずに黄泉の軍勢が人を滅ぼすのを見ているか…!?失いたくないと、心の一番奥が叫んでいる。けれど―。逡巡の果て、昌浩はある一つの決意を胸に、宗主が潜む出雲国へと出立した!シリーズ“風音編”、激情のクライマックス。
著者等紹介
結城光流[ユウキミツル]
8月21日生まれ
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感想・レビュー
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雪守
13
風音編最終巻。屍鬼に呑まれた紅蓮を止めるために下した昌浩の決意が胸に来ます。ああもう、本当に無茶して…。そして今回のもう一人の主役とも言える六合。その怒りは悲愴ながらも飛び抜けてかっこよかったです。失ったものは多くとも、守り抜けたものが希望をつないでくれると信じています。次巻の番外の短編、そしてその次の本編も楽しみにしています。2012/09/23
まりもん
13
風音が真実を知った時は自分の最後・・・死の直前という状態。昌浩達が居場所を見つけた時にはすでに虫の息。六合が本気で怒りました。 昌浩の方も貴船に行き神に神殺しの力を借り、昌浩の命と引き替えにモックンの心のまま蘇らせることに。ただ、命と引き替えのもっくん復活だったのだが、昌浩は生き返ったというか死ななかったので代わりの代償が何になるのか怖いです。2012/04/10
梅みかん
12
風音も昌浩ももう切なくて涙が止まらない。何回も読んで展開を知ってるのに、涙がでる。じい様のそんなお願い聞きたくなかったが本当に切なくて。2019/05/04
綾乃
10
黄泉の封印を解く鍵として囚われてしまった紅蓮。 封印を守るため屍鬼に囚われた紅蓮を殺すか、黄泉の軍勢が都を襲うのを黙って見ているか、はたまた髪の温情で紅蓮を助けるで出てを取るのか、14歳にとっては辛い選択を迫られた昌浩は、ある決意を胸に宗主が潜む出雲へと向かう。 宗主の駒でしかないことを知り、後悔する風音と彼女を想う六合。晴明の妻で昌浩の祖母である若菜との境界の川のほとりでの出会い。昌浩の辛い決断と涙なくしては読めない風音編クライマックス。2020/04/16
うみ
10
少年陰陽師シリーズ7作目。風音編クライマックスですが…もっくん、もとい紅蓮のために究極の決断をした昌浩。自分を想ってくれる家族、仲間を想い、選択しますが、13歳の少年が背負うにはあまりにも重すぎる。胸が苦しくなって泣きました。最後の最後で「えっ!?もっくん??」とかなり不安にさせられましたが、友人が「次巻で救済措置があるよ」と教えてくれたので、少し安心しました。次巻早く読みたいです!2017/09/30
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