内容説明
伊勢倉屋の手代を務める竹二は、ある日若旦那である松太郎の目付役を主人から命じられる。歌舞伎役者と見まがう美男子の松太郎はお気楽道楽の放蕩息子に見えたが、その言動はどうも首をかしげるものばかり。しかし、「鯉ヶ淵の怪」と呼ばれる事件に主共々首をつっこんだことから、怪しくも不可思議な出来事に巻き込まれてしまい…。初登場!たつみや章が艶麗なタッチで描き出す幻想時代劇ファンタジー。
著者等紹介
たつみや章[タツミヤショウ]
埼玉県生まれ、湘南育ち。’91年『ぼくの、稲荷山戦記』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。『月神の統べる森』で’99年野間児童文芸賞を受賞
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感想・レビュー
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真理そら
44
札差「伊勢倉屋」の若旦那・松太郎の世話役をすることになった手代・竹二と対談方・梅沢の松竹梅があれこれ事件?解決する話で、私好みの要素が詰まっているのに物語の世界に引き込まれないのはなぜだろう。梅沢のパワーが強すぎてアンバランスな雰囲気になっているからかもしれないし、竹二のキャラが弱いからかもしれない。あれこれ惜しい雰囲気の作品だった。2022/04/24
ヒロ@いつも心に太陽を!
19
舞台は江戸、伊勢倉屋の若旦那である美青年の松太郎(22)店の手代できりりと男前な竹二(18)正体が実は猫又という美丈夫の梅沢(猫時は梅吉・年齢不詳)の松竹梅トリオ。妖ものに気に入られる体質の若旦那と祓う力をもつ手代と妖そのものである猫又。彼らが巻き込まれた鯉ヶ淵の怪の真実とは?/うーん、設定は私が好きな感じなのだが如何せん読みにくかった(´д`*)言葉の使い方が私に合わないみたいでキャラにも好感もてず。それなりに面白かったけどシリーズ化されなかったのがわかる気がした。2012/07/05
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
15
読友さんご紹介本**妖怪恋愛奇譚**時は享保年間の江戸。浅草、山谷堀の鯉ヶ淵に浮かんだ一体の溺死体。それは美しくも幻想的な事件の始まりだった…。艶麗なタッチで描かれる幻想ファンタジー!?(紹介文・他より)――これは面白い!札差伊勢倉屋の若旦那、松太郎。手代の竹二。そして、茶飲み友達の梅沢。この『松竹梅』のトリオが実に魅力的!彼らの会話と江戸の町並みから伝わってくる江戸情緒。そして、江戸の薄闇を隔てて人と同居する妖怪の空気感が秀逸でした! ⇒続き2014/01/04
あねさ~act3 今年1年間は積読本を無くす努力をしたいなぁ。←多分無理🤣
8
江戸時代・妖怪が見える大店の若旦那と手代・猫又……。大好き要素つまりまくりなんだけど………。イマ一つ………。雰囲気は「しゃばけ」っポイ。2024/12/18
すがやん
7
児童文学の作者が描く、妖怪幻想時代劇。宝暦頃の江戸が舞台。松・竹・梅の3人(!?)のキャラが楽しい。時代考証もしっかりしているし、本格的な時代劇なのに読みやすく、少女文庫以外で、シリーズ化して欲しかった!男女共に大人が楽しめる作品なのだから・・2009/09/25