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内容説明
戦いで負傷したアウルを守りたい、その一心で彼を教会連合に連れてきたシーラ。しかしアウルを利用し戦線を拡大、さらにシーラ暗殺を企む勢力が連合内で暗躍する。一方、魔法使い軍でも教会側との全面戦争を主張する一派が台頭してきた。無駄な血が流れるのはもうたくさんだ!―アウルの魂の叫びが、彼の中に眠る大いなる力を目覚めさせた。無益な戦いを続ける者への怒りが大地を焦がす、ハンドメイドマジカルストーリーついに完結。
著者等紹介
杉原智則[スギハラトモノリ]
197?年3月、鹿児島県生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空箱零士
7
★★★★ 教会による機学への政治的圧力の歴史に魔法の概念。改めてこの物語世界がよく練られたものであると伺える。意図せずして「力を持った者」となった一人の少年が巻き込まれた政治ゲームに翻弄される中で、魔王「である」ことを引き受ける決意をするまでを描いている。打ち切り感はやはり否めないが、一人の少年の「決意」までの姿を描ききったことはやはり評価されるべきだろう。世界観を巧みに使いこなし、ポイントを抑えたエンタメとして過不足ない仕上がりになっている辺りも力量の高さを伺える。隠れた名作と評するに、異論は全くない。2015/06/09
シュエパイ
4
殺すことと、殺されることと、魔王と英雄の間に横たわる無数の人影がちらつく始まり。あぁ、竜や獣やレギオンと心を通わせてきた魔王様だけど、まさか機械でもいけるとはなぁ・・・!想像力っていうか応用力っていうか、面白いな♪新たな魔将エウリュアレのあり方も面白いのに、これで終わっちゃったのが残念!でも・・・魔王の去り際の名演技に、英雄との間に交わされた小さな未来への予感に、何かやっと安堵するようなラストシーンでしたよ。2012/10/28
K-Wing
1
ここからさらに盛り上がるって時に……。 でも、魔王が教会のお偉いさんを倒すと魔法使い側にとってはどうなのかね。 2012/08/27
のぶ君
1
そっか…、再読は3年ぶりか…。面白かったですよ、わくわくして。んで、この魔王。魔王たるべく、「魔王をただの少年が演じている」という点で、その界隈では高名な大魔王ゾーマとは違うのであります。少年は魔王らしくあろう、とこれからも一人で戦っていくのかも知れません。彼は不器用だから。ただの少年のままでは、彼には何もないけれど、魔王である彼にはたくさんのものがあるわけで。この戦いがいつまで続くのかはわかりませんが、僕はサラとアウルの幸せを願わずにはいられないのです。2012/04/28
ガルド
1
【B++】隠れた名作とはこのシリーズのこと。なぜ打ち切られたし。この巻のラストは、あれはあれで嫌いじゃないですが。でも! 俺は続きが読みたかった!!!