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内容説明
夏休みに山ほど遊びイベントを設定しようとも、宿敵コンピ研が持ちかけてきた無理無茶無謀な対決に挑もうとも、ハルヒはそれが自身の暴走ゆえとはこれっぽっちも思っていないことは明白だが、いくらなんでもSOS団全員が雪山で遭難している状況を暴走と言わずしてなんと言おう。こんなときに頼りになる長門が熱で倒れちまって、SOS団発足以来、最大の危機なんじゃないのか、これ!?非日常系学園ストーリー、絶好調の第5巻。
著者等紹介
谷川流[タニガワナガル]
兵庫県在住。2003年、第8回スニーカー大賞大賞を『涼宮ハルヒの憂鬱』で受賞し、デビューを果たす
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
170
あえて言われなくてもハルヒはいつも暴走している。無敵の長門有希の介入を如何に和らげるか、作者の苦労が垣間見える展開。長門が全力を開放したらつまらなくなってしまう話もあるからだろう。永遠に続いてしまう夏休み、摩訶不思議な冬山の山荘から出られなくなる冬休み。キョンのツッコミがさえわたる。2021/03/15
海猫
145
季節的にもエンドレスエイトが印象に残った。射手座の日のスペースオペラ的味わいも良い。バラエティーに富んだ短編集。2011/07/09
mitei
89
表紙も微笑ましい感じだけど中身はフェルマーの定理やSFチックな要素が盛り込まれていて勉強になるというか面白かった。エンドレスエイトとか有名な話が盛り込まれていたのも良かった点。2010/01/27
ゼロ
83
涼宮ハルヒシリーズの5冊目。短中編集で、特に「エンドレスエイト」は、夏休みを繰り返すSFモノで、短いながらも内容は充実していた。全体的に長門の活躍が目に付き、キョンは何かあれば、長門に頼っているのが分かる。そんな長門が、「雪山症候群」で熱を出して倒れるという構成は見事。他に「射手座の日」では、コンピ研とゲームをし、相手の不正ですら、SOS団は正面から打ち負かしてやるので、カタルシスはあった。表題に「暴走」とはあるが、長門が熱を出せば、ハルヒは心配するし、傍若無人というわけでないのが読み取れました。2025/04/25
わか
62
あいかわらずの安定感です。2つの短編と1つの中編で構成されています。「エンドレスエイト」がやはり興味深かった。夏休みの2週間をえんえんとリピートするというお話。ハルヒにとって、夏休みにやり残したことがあったのですね。本人にもそれがどんなことなのか分かってないという・・。ラストはそっかーという感じでした。「雪山症候群」も面白かったです。雪山で遭難して、館に閉じ込められるんですが、今回は敵の顔が見えません。これも伏線となっていくのでしょうか。オイラーの多面体定理とか出てきて、数学が苦手な私だけど、理解できた。2015/04/22