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内容説明
「涼宮ハルヒ?それ誰?」って、国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。だが他のやつらもハルヒなんか最初からいなかったような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちをかけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長・朝倉涼子だった!どうやら俺はちっとも笑えない状況におかれてしまったらしいな。大人気シリーズ第4巻、驚愕のスタート。
著者等紹介
谷川流[タニガワナガル]
兵庫県在住。2003年、第8回スニーカー大賞大賞を『涼宮ハルヒの憂鬱』で受賞し、デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
179
題名の通り、しばらくの間あのハルヒがいなくなってしまうのだ。ハルヒ抜きと言うのは考えれば魅力大幅減のはずだが、キョンの意志が強いため求心力は失われなかった。キョンの素直な気持ちが最も強く表れた巻となった。キョンは重大な決断を迫られるが、迷いはなかった。ところで、説明的な文書も増えてしまった。かつてのシーンの再現や答え合わせ的な描写が多かった。2020/12/21
海猫
156
なるほど世評が高いのも頷ける面白さ。軽く読めるのに本格SFの醍醐味がある。2011/07/09
ゼロ
106
涼宮ハルヒのもう一つの可能性。シリーズ第4弾であり、シリーズ最高傑作。クリスマスシーズンにSOS団がパーティを開こうとした先に、キョンは不思議な日常を辿ることになる。あのハルヒが北高にいない。クラスメイトに話をしても、記憶違いで発狂しそうになる。しっかりと「SF」をやっており、キョンは時空を遡ることに成功し、おかしな世界にしてしまった元凶を突き止めるのだが、その人物は。キョンは、12月18日に宿題を置いてきまくっている。そして、この問題は恋心ではあるが、キョンの認識は違っている。人物の深掘りと物語が見事。2023/05/06
mitei
92
映画にもなった有名な巻。個人的にはここが涼宮ハルヒシリーズの重要なターニングポイントだと思う。みなさんキョンに何らかの好意を持ってるような気がするがどうなんだろうか?2010/01/27
Aster
74
現時点…いや少なくとも読み終わった今に関してはオールタイムベストと言ってもいい。見事なまでの伏線回収とそれを読者にスムーズに受け入れさせる語り口と設定の練り用は脱帽という他ない。それに加えて、消失までの巻におけるキョンの行動が、単なるキャラ付けなどではなくハルヒに対する気持ちにおける思春期ならではの行動として書かれていたこと。もう1つは消失を引き起こした犯人があの人であること。この2つが自分の中での「涼宮ハルヒの消失」を唯一のものにしている。アニメ映画の方も大好きなんですが、今こうして原作読了後に2020/10/04