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内容説明
戦争を闇から演出する組織ロゴスに対し、ついに宣戦布告をしたプラント最高評議会議長デュランダル。その声明に世界は衝き動かされる。だが、その陰では戦火を拡大させる脅威としてアークエンジェル討伐の特命がミネルバに下されていた。フリーダムにステラを奪われ、その復讐機会を望んでいたシンの瞳が、いま赫く燃えあがる―大人気アニメの完全小説化第四弾!その怒り、すべてを灼き尽くすまで鎮まらぬ運命か、デスティニー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イトノコ
19
再読。プラント議長デュランダルから下されたアークエンジェル討伐指令に、ステラの敵討ちと闘志を燃やすシン。一方、議長への疑念を抱くアスランに議長からの追手が差し向けられる。/祖国オーブと、密かに尊敬するアスランの裏切り。愛した少女の死。これらの衝撃で完全に崩壊したシンのメンタルに、デュランダルの揺るぎない言葉が浸透する。これ完全に(胡散臭い)自己啓発セミナーとかのやり口。前作でキラとアスランも同様の経験をして、同じような戦闘マシーンになる可能性はあった。2人が踏み止まったのは、側で疑問を呈する仲間のお陰か。2023/10/18
にぃと
8
登録埋め。 エンジェルダウン作戦、デスティニー受領、アスラン脱走、天空のキラ、そしてオーブ再侵攻と、イベント盛りだくさん。それだけにひとつひとつの内容はボリューム少なめな気もするが、その分キラ、アスランの出番を抑えて、シンの描写が多めな気がする。あくまで3人ともが主人公で、その都度都度でメインが変わっている感じ。 それぞれの後継機を始めとした新型機体も登場し、やはりこの中だとデスティニーが好き。あの顔とか武装とかがなんとなく心に刺さるものがある。2022/05/22
ryuetto
6
シンは、メイリンもアスランも撃ちたくはなかった。だけど、やらざるを得ない状況に追い込まれていく。できないのは弱さだと言われ、それでは何も守れないと言われ、議長の望む世界に自分は必要だと言われ、そのためには、何も考えない道具として、剣になるしかなくて。 そうやって、翻弄されていくシンの姿に、こちらも考えさせられる。いつの間にか、周りに洗脳されて、自分のやりたかったことが遠くなっていく。やりたくなかったことをやらざるを得ない。そうすべきだと信じて、思い込まされる怖さ。2024/10/05
北白川にゃんこ
3
アスランの弁が立てばこんな泥沼は避けられたんだよなあ。しょうがないね。アスランだもの。2017/03/17
maito/まいと
3
シンにとってはまさに上り坂で、キラやアスランにとっては苦悩の頂点に達した第4巻。3人が何を信じ、何を選んでいくのかが、かなりの振れ幅で展開していったのだなあ、と文章を追っていく中で感じた。ただ、それで3人に共通したのが力を欲したのが皮肉と言えば皮肉になるのだろうか・・・シンがついにキラを打ち倒したり、アスランが脱走したり、とかなりエポックメイキングが多く、映像見たときにはショックを受けたことを思い出した(涙)