内容説明
「傷の深さも痛みも二人で半分」。子供の頃、父親に傷つけられたタケオは、ある日、寂れた町の片隅でアサトと出会う。やがて、タケオは、アサトが人の傷を自分の体に移すことができる特殊能力を持っていることに気づく。自分を痛めつけるかのように、自らに傷を移しつづけるアサト。それが彼の辛い過去への贖罪の行為だと知ったタケオは…。乙一のせつないファンタジー短編「傷‐KIZ/KIDS‐」原作による映画『KIDS』小説版。
著者等紹介
乙一[オツイチ]
1978年福岡県生まれ。96年、『夏と花火と私の死体』で第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞し、デビュー。2003年、『GOTHリストカット事件』で、第3回本格ミステリ大賞受賞
相田冬二[アイダトウジ]
1965年7月14日生まれ。ライター。「Invitation」「ぴあ」「GALAC」「GOETHE」などの雑誌、日本映画の劇場用パンフレットを中心に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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