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内容説明
地球の生態系を破壊し、人類を滅亡へと導きかねない生物環境兵器「アスタロス」を携え、キシリア・ザビ直属の特殊部隊マッチモニードがオーストラリアに上陸。連邦側のMS小隊「ホワイト・ディンゴ」は「アスタロス」奪取のためさっそく行動を開始した。しかし小隊隊長のレイヤーは特殊部隊の行動の真の目的に気づき、その事実に愕然とする。マッチモニードが求める物の正体とは!?DC用ソフトの小説版、ついにクライマックスへ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
亮人
16
一年戦争終盤、ジオン軍から豪州の勢力図を奪回していく連邦軍。特殊遊撃MS小隊ホワイトディンゴは各地を転戦しつつジオンを抑えると同時に、生態系破壊生物兵器アスタロスを有し独自行動をとるキシリア直属の非道の特殊部隊マッチモニードの動向も追う。小隊長として隊員との関係を自問する主人公マスター・P・レイヤーの心情や、ライバルの荒野の迅雷ヴィッシュ・ドナヒューとの激闘、ジオンの秘蔵MAライノサラスのギミック、トリントン基地に隠匿の核兵器を巡る陰謀、など読み応え充分。MS戦闘から戦術戦略まで、短い中に凝縮で大満足!2014/08/04
ドウ
7
上巻を受けてオーストラリア大陸方面軍・キシリア配下の特殊部隊・連邦軍の三つ巴が繰り広げられる。ロジスティクスを主眼に置いた上巻が伏線として生きる「月の階段」作戦はなかなか唸らされたが残余はチープ。①セキュリティが20世紀的で、描写が却ってリアリティを損なう。②キシリアに非人道的行為の最終的責任を帰すのは非現実的。③ジオン軍にアフリカに脱出する「思想」がない(なぜ戦うのか、それを問答すべき)。④ここでトリントンが出てしまうと、流石に地球連邦政府が政府たりえず、星屑までもがリアリティを失ってしまう。2021/12/13
ヒロユキ
6
連邦軍特殊遊撃MS小隊「ホワイト・ディンゴ」の戦闘も熾烈を極め…新型モビルスーツ「ジム・スナイパー・カスタムⅡ」が登場!(うわ…かっこいい…)対するジオン軍「荒野の迅雷」が駆る風神雷神のタトゥをあしらった最新鋭モビルスーツ・ゲルググや拠点防御用新兵器などが登場し戦場に火花を散らす!…双方ともに魅力的なキャラクター達が登場し戦闘を繰り広げますが、あっさりした終わり方が…う~ん…物足りない!2012/10/30
barcarola
5
この世界(時代)で、しかも重要な組織のセキュリティが(安易な)パスワードってことはないと思うのだが。こまかい部分かもしれないが、気になってしまう。2024/03/24
nasuken
3
ガンダムゲームのノベライズ。 ガンダムとしては珍しく、補給や輸送にスポットが当てられていて面白い。 筆者が架空戦記を多く書いてきただけあり、戦術描写にリアリティがある。2018/12/04