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内容説明
全世界で2000万人が日夜プレイする驚異のネットゲーム「The World」。その広大な世界を渡り歩く孤高の重槍使いアルビレオ。彼は視覚・聴覚・会話すべてが閉ざされた少女に出会う。その時から一切の「ルール」が封じ込まれた!中断も不可能。これはゲームに仕掛けられたイベントなのか!?現実と仮想が大きく交差する世界に集う英雄たちや数々の謎。ゲーム、アニメ、コミックを巻き込んだ「.hack」の世界が今ここに。
著者等紹介
浜崎達也[ハマザキタツヤ]
1973年生まれ。フリーライターとして小説、ゲーム脚本などを手がける。’99年、第4回角川スニーカー大賞優秀賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
155
オンラインゲームの世界が舞台となる小説。視点はアルビレオという男性キャラ。彼はAIの作る人工キャラらしき少女リコリスから助けを求められる。ゲームイベントと考えた彼はリコリスの頼みを聞く。またほくとという呪紋使いの女の子(こちらは人間が操作)につきまとわれる。見た目は女の子でも現実はどんな人かわからない。アルビレオはほくとの科白が乱暴でマナーが悪いことから小学生と推測。ここではキャラの科白に〝わざとらしさ〟や〝演じきれないさ〟がある。通常の小説では望ましくない作りもの感がこの世界の在り様であり、深みである。2024/03/04
瀬下
4
.hackのデバッカーがTheWorldを冒険するという一見不可能そうな話を"演じる"という臭い部分で転がしたのは面白いな。またあとがきに注目するんだけども、担当「角川が噛むことになって…」作者「そりゃいろいろ大変ですねぇ」 02年の頃でもやはり大変だったのか2011/07/23
影法師
3
久し振りに.hackの世界に触れて……やっぱ良いよな、と郷愁に耽ってしまった。ゲームもアニメも、リアルタイムでそれなりにクリア&視聴して考察していたから、忘れかけてはいるけど、懐かしさがこみ上げてくる。2018/11/15
遊辺
3
中学時代がゲーム版.hackと重なっていたことを覚えている。たくさんのメディアミックスが行われた作品だが、本書AIbustersが一番原作の雰囲気を残しているように思う。ほくとが良いキャラしてるなー、と。2017/02/16
ゲシャン
3
再読。The Worldのデバッカーの話。デバッカーというとPCの前に座ってキーボードをカタカタ言わせてる場面を想像するけど、The Worldではデバッカーすらゲーム内から直接デバッグ対象と相対しなければならないのが世界のルールってのが面白い。本筋としてはアルビレオとリコリスの話なんだけど、入れたかった内容は「フィアナの末裔」という二つ名がついたきっかけ場面だったのかもなって思う。それを除外しても十分楽しいけどね2014/09/19