角川文庫
くもはち―偽八雲妖怪記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044191207
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

三文怪談作家の「くもはち」と、のっぺら坊の挿絵画家「むじな」。二人が出会ったのは小泉八雲の怪談の舞台である紀伊國坂だった。その日行われる八雲=ラフカディオ・ハーンの葬儀を取材して怪談に仕立てるのだ。葬列にもぐりこんだ二人は、ハーンの雇った探偵に見張られていると悩む帝大教師、夏目金之助に出会う。その監視者の意外な正体とは―。(「怪談と十五銭」)くもはち、むじなの怪談コンビが明治を疾り、謎を明かす。妖怪ミステリーの傑作短篇集。

著者等紹介

大塚英志[オオツカエイジ]
1958年、東京都生まれ。まんが原作者、作家、学習院女子大学非常勤講師(民俗学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バトルランナ-

17
(*_*)苦手だなあ~!のっぺらぼうにあんまり驚かない明治時代。田山花袋の蒲団を読んだばかりだったのは良かった。5点満点で3点。2014/07/14

半熟タマゴ

7
のっぺら坊になってしまった挿絵画家の「むじな」と右目が義眼の謎多い怪談作家の「くもはち」が妖怪絡みの事件を解決するお話。夏目漱石や柳田國男といった文豪が出てきて面白かった。作品を読んでいればもっと楽しめたかも。続きをもっと読んでみたいけど、もう出そうになくて残念。2013/01/20

きりしま夕映

3
小泉八雲の葬式から始まるとか、どんな話なんだ。と思ったけど、のっぺら坊のむじなが、怪談作家のくもはちに振り回されながら、妖怪やら幽霊やらの変な事件に首を突っ込む感じ。夏目漱石、柳田國男、泉鏡花、コナン・ドイル、ホームズと豪華な名を連ねてるけど、みんな脇www2014/05/03

茶芽

3
黒鷺死体宅配便で広告を見てずっと気になっていました。最初方ではどう読めば楽しいのかが分かりづらかったのですが、徐々に登場人物が誰か推理するのが面白くなっていきました。名前は知っていても実際に作品を読んだことのない作家も登場していたので、そちらも機会があれば目を通してみたいです。後、キャラに惹かれやすい私としては、むじなのことが凄く好きなんで続編を希望します。2012/04/03

クロ

3
なるほどな、と。肝心な小泉八雲については怪談を書いた外国の方くらいにしか知識がないので、充分にからくりを楽しめていないかもしれないのが個人的に残念。だがホームズ好きにはちょっと嬉しい今作だった。2012/01/11

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