- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 角川スニーカー文庫
内容説明
大災厄で文明が滅んだ遠未来。異種知性体・吸血鬼と人類の闘争が続く暗黒の時代―集うのは己の保身に執着する政治家たち。それは兄フランチェスコに対抗するため、美しき枢機卿が開いた宴だった。しかし厳重に警備されていたはずの会場は薔薇十字騎士団に襲われ、アベルも凶弾に倒れる。カテリーナは瀕死のアベルを連れ脱出できるか!?全世界注目のノイエ・バロックオペラ『トリ・ブラ』R.A.M.第5幕―汝、目をそらすことなかれ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
44
シリーズを読んでいる途中でKindleUnimitedから外れて驚愕したが、すぐに復活。一昔前のラノベシリーズ。連作集。独特の語彙や言い回しに苦笑いしたが徹底して続けていると慣れてくる現象。「ソードダンサー」ユーグの復讐譚はようやく終結か。作者も思い入れがあるようだ。キャラたちが立っている。2025/05/15
藤月はな(灯れ松明の火)
21
「ローマン・ホリディ」は親馬鹿のレオンが伺えて微笑ましいです。表題作は平等の愛か大切な者を優先する愛かという宗教上の愛と自然的愛への問いを抉り出しています。「ラジオ・ヘッド」は外道ぶりを発揮する2人の話。ちゃっかり、趣味を満喫するケンプファーと彼を年寄扱いできて兄弟と紹介されてぶつくさ言うデェートリッヒのやり取りが小気味よい反面、美談化されそうなことでも人を巻き添えにする結果を導くエゴイズムを見出すシニカルさにやられます。そしてユーグを大切に思ってくれる人がたくさんいることが実感できて胸が熱くなります。2013/04/14
かや
4
父親らしいレオンや、アベルとカテリーナさんの絆が良かったな。読むたびにAxの派遣執行官達って素敵だと思います。今回はAxの敵である、薔薇十字騎士団の幹部もいろいろと出てきておもしろかった。ノイマン3兄弟気になります。ケンプファーとディートリッヒがメインの『RADIO HEAD』も仲が悪そうで良い(?)会話が楽しかった。外伝の方は完結。ユーグ良かったね、と言える終わり方でした。あと、教授とハヴェルの活躍がものすごく好きでした。2014/04/26
ちゃか
3
「剣によりて生くる者は――」「――剣によりて滅びぬ、エィメン!」。ユーグのこの聖句が好き。プロフェッサーが外伝で使ってた手にはまるあたりは、誰しも同じことを考えるってことですかね。 2012/03/07
ヤマイシ(病氏)(山石)
2
本編…自分の身が危うくなろうとも、ギリギリまで能力を発動させようとしないアベルカッコいいです!しかしAx以外の取り巻きは使えねえ連中ばかりだなあ。 外伝…よかったーユーグ本懐遂げられてよかったー!しかしここ一番での仲間の援軍は嬉しいですね。読んでて気持ちよかった!2012/12/17