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内容説明
その子供には性がなかった―。セクァールは類稀なる美しさをたたえながら、男でも女でもないままに生まれいでた。ケスターダ王国の王家の血を引くその子供は、性なき体ゆえ幽閉されていた。それは絶大なる存在・我穢那の、ほんの悪戯心…。彼だけに許された遊戯だったのだ。そして彼の夜毎の訪いが変化をもたらす…。17歳になったセクァールは、彼に注ぎ込まれた官能という毒によって女性へと変じていた。同時に彼女は逃れられぬ運命を知った。王国の覇権をめぐる争いの中、彼女を縛り続ける甘美で残酷な絆を―。