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内容説明
〈ウロボロス〉の手に落ちた学都惑星那藜から、命からがら脱出したリリエンスールたち。O2のはからいで、連邦宇宙軍の護衛付きで、いよいよラフェール星系へむかった。ラフェール人復活計画を実行に移すのだ。だが、執拗な〈ウロボロス〉の魔の手は行く先々で、一行を待ちかまえていた。シオがさらわれ、ジョナサンも傷ついた。そしてシタン病に冒かれたマリリンは一歩一歩死に近づいていた。彼らはめざすラフェール星系で、封印を解くことができるのか。いよいよ佳境、華麗なるスペース・オペラ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩歌
16
津守さんの特徴「女は強く、男は美しく」。カラマイとロヴの友情が育まれる様子にほっこりし、O2とマリリンの交流にニヤニヤが止まらない。初読の頃は、血縁関係にない人間達が疑似家族関係を作り上げていく様に萌を感じていた。今も好きだけど、萌ではなくなっているのを実感。同じものもある。ロヴがマリリンの癒やしになってくれて、O2が執着出来る相手を見つけられて、何へというわけではないけど感謝の念が湧き出す。腰痛に苦しむ今、SFに出てくる治療槽の存在が羨ましくてならない。2014/09/09
まりもん
10
マリリンの元カノがO2の両親に爆弾を送りつけた犯人でウロボロスの女幹部という立場。 そりゃぁO2は怒り爆発して彼女をやろうとするだろうね。それを止めるマリリンとは喧嘩しちゃうでしょ。感情的なO2が読めて満足。2012/02/13
寒上ぺそぎん
5
ロヴ君地味に大活躍の巻(はぁと) ソ・トトの羽化やらオルガの誘拐やらソランシアの登場&意外な繋がりの判明やらティダムの鬼少将に制裁食らった男の子たちやら……の前に埋もれてますが(笑)。ハイパースペックで敵をなぎ倒す、ではなく、善良でちょっと利発な男の子が着実に成長していっている姿に好感度up。また、前巻からの大天使云々も段々明確になってきたあたりも興味深い。マリリアードを一人の男、あるいは一人の人間として捉える女性陣と、大天使として捉えつつある男性陣とに分かれてきつつあるように思える。2012/01/10
えびちり
4
ソ・トトのことが地味に気になっていたので、羽化してきた彼に仰天。ロヴが着実に成長している感じがとても好感持てます。少しずつ、死期の近づいてくるマリリアード、それでも敵の手は緩まない。締め付けられていくような息苦しさを感じます。ただ、マリリン好きだけど、ちょっと神格化されすぎてない?2017/03/31
とんぶり
4
ソ・トトが出てくるたびにいらいらする。スターウォーズのジャー・ジャー・ビンクス並みに不愉快なキャラなんだけど、後からこの小説を思い返すと、マリリンとO2とソ・トトのことばかり記憶に残っているのがまんまと作者の罠にかかったみたいで悔しい。2011/07/05