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内容説明
ザンスカール帝国の最終兵器“エンジェル・ハィロゥ”がついに始動した。闘いに終止符を打つために出撃するウッソ。しかし、ウッソの前には二人の女性が立ちはだかる。一人は“三日月のブーフゥ”を操るファラ・グリフォン。そしてもう一人は、憧れのカテジナだった。一方、シャクティは人類を救うためにエンジェル・ハィロゥで祈りを捧げ、大宇宙における生命の神秘と奇跡を体感する―。愛と感動に包まれたシリーズ最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おMP夫人
6
一通り読み終えた結果、やっぱりTV版の方がインパクトに勝るかな。という感想です。向こうは映像があるのでそれは当然なのかもしれませんが、富野作品にはもっと振り回されたい。というひねくれた性根を持つ私だからそう思ったのかもしれません。それこそ、アニメの前期オープニングテーマの一節『終わりのないディフェンスでもいいよ』くらいの気構えでいるので。小説版は少し(富野由悠季としては)小ぶりかな? という印象です。2012/11/23
姉勤
4
ガンダムを読んでいたと思ったらイデオンになっていた。2012/03/01
ryuetto
3
ここに至って、ようやくカテジナさんが、強化された理由が明らかになるわけだけど、別にクロノクルが命じたわけでもなかったのを知って、少し安心した。 とはいえ、やたらめったら攻撃的で、すぐに戦いたがる女性の気持ちには、あんまり感情移入できなくて、ちょっと不可解。カテジナさんにしろ、ファラにしろ。 みんなをぶち殺しておいて、何事もなかったかのようにカサレリアで終わるラストシーンには、何かごまかされたような感じがしないでもなく、あんまり面白い話でもなかったなあ。と思った。2015/02/16
2兵
2
遂に完結。富野監督の文章は、所々日本語がおかしくて読み辛い(あとやたら下ネタが多い笑)のが特徴だが、富野節なセリフはカッコ良いし、終盤のエンジェル・ハイロゥ関連の描写は圧巻でした。 TV版に比べてクロノクルがなかなかちゃんとしてたのが好印象。 カテジナさんも、アニメの方だと何であんなに狂っていたのか謎だったが、小説では強化人間になるための手術を受けさせられていたのが理由という事で、納得。 初恋からの解放を経て、少年は大人になれたのだろうか。名曲『いくつもの愛を重ねて』を脳内再生しつつ、読了。2016/04/14
c
2
テレビシリーズのアウトラインを追いつつ、思想的補強と幾ばくかのセクシュアルを塗しかける、冨野由悠季お馴染みのノベライズ。ただ、それを(一応)子供向けのアニメにはない、小説ならではのリアリズムと言うには技巧が足りないので、どうしても読者を選んでしまう。それもいつも通りだ。ただ、この小説版を読んでも、アニメ同様テーマと作家の資質が噛み合っていないという印象は覆らない。が、「クロノクルは、カテジナのヴァギナの色を、宇宙にみていた。」というような文章をさらりと書いてしまう感性は、やはり凡庸のものではない。2011/08/18