出版社内容情報
二・二六事件の朝も電車を乗り継いで小学校に通い、終戦の日も汽車に乗っていた――鉄道紀行の第一人者が、家族の風景と青春の日々を時刻表に重ねて振り返る体験的昭和史! 同名の角川文庫版に口絵を新規収録。
内容説明
二銭の切符を買い、初めて子ども同士で山手線に乗ったのは小学一年生のときのこと。二・二六事件の朝も、いつものように電車を乗り継いで小学校に通い、「不急不要の旅行」が禁止された戦時下にも、父や級友と旅に出かけていた私は、終戦の日も敗戦後の混乱期も、時刻表通りに走る汽車や電車に乗り、車窓風景に見入っていた―激動の昭和と家族の風景、自らの青春の日々を、時刻表を通して振り返る、不朽の体験的昭和史。
目次
山手線―昭和8年
特急「燕」「富士」「櫻」―昭和9年
急行5列車下関行―昭和10年
不定期231列車横浜港行―昭和12年
御殿場線907列車―昭和14年
急行601列車信越本線経由大阪行―昭和16年
急行1列車稚内桟橋行―昭和17年
第1種急行1列車博多行―昭和19年
上越線701列車―昭和19年
809列車熱海行―昭和20年
上越線723列車―昭和20年
米阪線109列車―昭和20年
著者等紹介
宮脇俊三[ミヤワキシュンゾウ]
1926年、埼玉県川越市に生まれる。51年、東京大学文学部西洋史学科卒業。出版社勤務を経て、鉄道紀行を中心とする執筆活動に入る。著書は、『時刻表2万キロ』(第5回日本ノンフィクション賞)、『時刻表昭和史』(第6回交通図書賞)、『殺意の風景』(第13回泉鏡花文学賞)、『韓国・サハリン鉄道紀行』(第1回JTB紀行文学大賞)ほか多数。98~99年、『宮脇俊三鉄道紀行全集』(全6巻)を角川書店より刊行。99年、第47回菊池寛賞を受賞。2003年2月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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