角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 青春論 (改版)

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角川文庫 角川ソフィア文庫
青春論 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 176p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044094676
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

人間と文明を問い続けた評論家・亀井勝一郎の鮮烈な人生観は、高度経済成長に飲み込まれていく戦後日本の青年に大きな影響を与え、いまだ色褪せることがない。独特のアフォリズムに満ち、生きることへの熱情に貫かれた名随筆。

目次

第1章 青春を生きる心
第2章 愛に生きる心
第3章 理想を求める心
第4章 モラルを求める心
第5章 日本をみつめる心
第6章 明日に生きる心

著者等紹介

亀井勝一郎[カメイカツイチロウ]
1907(明治40)年、函館生まれ。評論家。東京帝国大学文学部美学科中退。大学在学中に「マルクス主義芸術研究会」、「新人会」に加わり、治安維持法違反容疑で検挙投獄されたことを契機として転向。1935(昭和10)年、保田與重郎らと同人誌「日本浪曼派」を創刊する。文芸評論家として旺盛な執筆活動を続け、戦後は大和への旅をとおして育まれた仏教美術や古典への関心から文明批評を展開、「日本人の精神史研究」(1959年連載開始、1965年に菊池寛賞受賞)をライフワークとした。1966(昭和41)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nobody

18
青春を体系的に論じた本ではない。「日本にはカラマーゾフのアリョーシャを模倣した作家がいなかった」というが、椎名麟三『永遠なる序章』の安太がいるではないか。さらに亀井はモラルの探求を文学の絶対条件とするが、椎名の逢着した人性の本質は“醜悪への意志”と正逆であり二重にやらかしている。亀井の思想を一言にして言えば“理想”であるが、その内実を「無軍備と無血革命」と空語ながら明記している点は潔い。現代に通じる鋭い時代予測や権力洞察もあるが、毛沢東を「現代の世界がもつ最高の政治家」と評してしまったようなところもある。2017/02/02

こうすけ

14
あれだけの戦争があったのに、どうして前時代の価値観を褒めあげて「今の若者は~」と言うのだろうと思ってしまう。坂口安吾は読んでてもそんな気持ちにはならないのに。「ニュアンスを感じること」が優しさである、といった文はよかった2020/08/09

maito/まいと

13
青春、って何か恥ずかしくなる単語だなあ(苦笑)と思いつつ読んだが、若者に留まらずその上の世代の方々にも響くことが多い一冊。物事を、言葉を深く読み込んで理解するとはこういうことかと思い知らされる。「本当の快楽は、苦痛を伴う」「大切なのは永続する覚悟だ。地道な訓練だ」昔の本は本当に手軽な道を示してくれないなあ、だからこそそこへ矢印をたてていかないといけないんだろう、と改めて感じた。後半は評論になってしまい、別の本のような印象になってしまうが、前半の“青春論”は心に刻んでおきたい深さがある、読んで損無し。2017/05/03

東京湾

11
「青春時代に、沈黙せざるをえないほどの大きな感動が、その人の一生を決定するのではないか」瑞々しく、真摯で、普遍的でありまた新鮮だ。人生における第二の誕生、自我の芽生えと思考の始まりである青春。愛や理想、モラルや政治について、あるべきかたちは何かを説く。こう言うと説教くさい印象を抱くかもしれないが、あくまで心のこもった言葉で、上からではなく正面から語りかけてくれる。節度が何事も失われつつあることに警鐘を鳴らし、現実の奴隷となって理想を失うことを危ぶむ点は、まさしく現代に通ずるものを感じた。2020/04/10

弥勒

7
沈黙に耐えうる精神力を青春の時代に築かなければならないと深く感じた。大いに感動した事には言葉では言い表しようのないいわば一種の沈黙が存在する。人はそれを言葉で表現しようとするが、うまくいかない。そこで初めて言葉の不自由さを知り、葛藤が生じるのだ。これは恋愛感情を告白するときにも同じように生じる。青春を過ごすことは、一方で清く輝き喜びに満ち溢れているが、他方では、苦労や苦悩が絶えない時期を過ごすことなのだと理解した。また、理想についての論も深く同意できる面があった。これは、再読しなければならない一冊だ。2015/04/20

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