内容説明
人間と文明を問い続けた評論家・亀井勝一郎の鮮烈な人生観は、高度経済成長に飲み込まれていく戦後日本の青年に大きな影響を与え、いまだ色褪せることがない。独特のアフォリズムに満ち、生きることへの熱情に貫かれた名随筆。
目次
第1章 青春を生きる心
第2章 愛に生きる心
第3章 理想を求める心
第4章 モラルを求める心
第5章 日本をみつめる心
第6章 明日に生きる心
著者等紹介
亀井勝一郎[カメイカツイチロウ]
1907(明治40)年、函館生まれ。評論家。東京帝国大学文学部美学科中退。大学在学中に「マルクス主義芸術研究会」、「新人会」に加わり、治安維持法違反容疑で検挙投獄されたことを契機として転向。1935(昭和10)年、保田與重郎らと同人誌「日本浪曼派」を創刊する。文芸評論家として旺盛な執筆活動を続け、戦後は大和への旅をとおして育まれた仏教美術や古典への関心から文明批評を展開、「日本人の精神史研究」(1959年連載開始、1965年に菊池寛賞受賞)をライフワークとした。1966(昭和41)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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