角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 春風夏雨 (改版)

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角川文庫 角川ソフィア文庫
春風夏雨 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044094652
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「生命というのは、ひっきょうメロディーにほかならない。日本ふうにいえば“しらべ”なのである」科学から芸術や学問まで、岡の縦横無尽な思考の豊かさを堪能できる幻の名著。待望の復刊!解説:茂木健一郎

内容説明

「生命というのは、ひっきょうメロディーにほかならない。日本ふうにいえば“しらべ”なのである」―世界に名を馳せた天才数学者にして、稀有な思想家でもあった岡潔。科学、芸術、教育、文化論など、多岐にわたるテーマで展開する論考は、ユニークかつ本質に迫るひらめきに満ちている。生命とは何か、自己とは何か、そして情緒とは何か。縦横無尽な思考の豊かさを余すところなく堪能できる、幻の名著。「先人に学ぶ」シリーズ。

目次

春風夏雨(生命;無明;自己;人の世;絵画 ほか)
片雲(環境;ふしぎ;有情;頭;自己 ほか)

著者等紹介

岡潔[オカキヨシ]
1901年大阪生まれ。京都帝国大学卒業。フランス留学を経て、帰国後、広島文理科大学、北大、奈良女子大で教鞭をとる。後年、多変数解析函数論の分野における超難題「三大問題」を解決し、数学者としてその名を世界に轟かせた。1960年に文化勲章を、1963年に『春宵十話』で毎日出版文化賞を受賞。1978年没。多くの名随筆を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Kikuyo

36
数学と教育、仏教や正法眼蔵、音楽や絵画など関連させながら語られる深いエッセイ。心が調律されていくよう。岡潔さんはおそらく深い瞑想状態か「悟り」のような状態で数学や物事に取り組んでいたと思われる。 日本国憲法の前文を小我観の例として荒唐無稽だと評している。 小我とは、無明という本能の所産、自己本位のセンスが主人公になっている。小我を自分と思うのは迷いであり、真我を自分と知るのが悟りである。 内側は高潔さに彩られてどこか静かな暖かさがある岡潔さん。再読して理解を深めたい。2017/04/09

まきこ.M

28
難解だけれど物事の考え方や価値の捉え方がとても多角的で鋭い感性で人や自然や自己や情緒といったものを描かれていて刺激を受ける。一見反対の次元に位置すると思われがちな数学、科学と仏教とが岡さんの思想の中では細やかに繋がっている。何度も読んでいくうちに理解が深まっていく作品。2018/01/12

春風

21
『春宵十話』『紫の火花』に続く岡潔氏の随筆。氏は物質観の対義語として生命観を主張する。生命はメロディーであるという。メロディーとは瞬間的な一点では意味をなさずに、連なり・繋がりによってはじめて意味をなす。春の穏やかな風、夏の篠突くような雨。それもまた連なり・繋がりよって理解されるものである。或いは、日本の原像や面影でもある。また本能=無明は心を濁らせるので、これを抑止する事で、小我を離れ真我に至る事を何度も説く。本書で60年後を憂えているが、55年後の今、無明が世を覆い尽くしている気がしてならない。2020/06/29

さっちゃん

16
岡潔の思想の中心には仏教があるが、この本の中で一番影響を受けたのは「自分が実在すると信じると、いっさいが物質で説明がつくように思う。」という一文。つまり自分とは自分の肉体とその機能と思ってしまうのだとある。西洋の考え方からすると自分とは小我であり、つまりエゴだが、仏教からいうと小我を自分と思うのは迷いであり、自分とは真我と気づくのが悟りなのだという。小我を自分とするから煩悩が生じるらしい。とすると私が自分と信じている個性とはエゴでしかなく”自分さがし”の自分とはどこにもないということだ。2016/04/08

ハチ

12
岡潔はタイトルに気をつけないと。春には風が吹いて、夏が来る頃には雨が多いなる。日本の四季が織りなす現象(筆者の言葉で言うと、メロディー)のように暮らしましょうという論旨。仏教、数学、人生、教育、日本、芸術に通底するメロディーを味わう読書時間となった。2018/06/18

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