内容説明
「死なむと戦へば生き、生きむと戦へば必ず死するものなり」(上杉謙信)、「下の功労を偸まざれ」(北条氏康)、「分別の肝要は仁愛なり」(小早川隆景)―。戦国の世、武将たちが死生の際につかみ取ってきた言葉から、混迷の現代に通じる180の至言を厳選。人生の岐路に立った時、ビジネスシーンや人間関係に迷った時、未来を拓きピンチをチャンスに変える決断のヒントが見つかる!いま最も注目される歴史小説家が編んだ決定版。
目次
第1章 覚悟を貫く
第2章 組織と人材
第3章 リーダーの心得
第4章 対人関係
第5章 処世の極意
第6章 最前線を生き抜く
第7章 矜持を忘れず
第8章 後に継ぐ志
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て1988年『花月秘拳行』で作家デビュー。直江兼続の生涯を描いた『天地人』(上・下)が2009年のNHK大河ドラマの原作となり、同作で第13回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナイスネイチャ
110
武将が残した格言や言葉をその武将の生涯を交えながら簡潔に説明。今に通ずるものや武将の背景など読み取れ、辞書的な感じで今後も読みたい。2018/10/27
MIZUHITO
8
全ての格言は間違っている。どれだけ正しくみえる格言でも、所詮は個人の成功体験が生み出した固定観念だから。しかし固定観念だからこそ、その個人の実力とスタイルを如実に表すのが格言だと思う。本書に登場する強者どもは皆、遠い戦国の世で信条を御旗に、決断を槍に仕立て戦場に立った。そこから勝ち取った言葉はやはり心に迫るものがある。お気に入りは伊達正宗の辞世の句、「曇りなき心の月を先立てて 浮世の闇を照らしてぞ行く」。隻眼をはじめとする数多の苦難を蹴散らしてきた竜の、まるで次の世まで届かんとする特攻宣言。天晴れ!2014/04/10
ゆうへい
2
様々な武将の名言が忠実に語られています。簡潔な言い方で、読書に分かりやすく説明されています。原文を基にして、詳しく解説しています。読んでいて何度も同じような事を繰り返しで語られている気がしました。
おとむさん
2
『天地人』の作者として有名な火坂さんの本。室町時代から江戸時代にかけての武将の格言、名言、そして迷言(?)がテーマごとにまとめてあり、非常に読みやすかった。ただ、連載を編集しなおした形式であるため、ところどころ、同じ説明がなんだか出てくることも…2011/11/21
中島直人
1
(図書館)読了2025/05/15