角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 愛欲の精神史〈3〉王朝のエロス

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角川文庫 角川ソフィア文庫
愛欲の精神史〈3〉王朝のエロス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044094201
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0115

内容説明

『とはずがたり』に描かれた愛欲の世界とその果ての救済のかたちを探る。後深草院二条をめぐる5人の男との愛の呪縛と遍歴、これと対比される待賢門院璋子の野性化する奔放な性愛、やがておとずれる愛執の落魄と鎮魂。過剰な性愛の果ての浄土往生への願い、西行を追慕する漂泊の旅、女人出家の懺悔・滅罪について描く。文庫化にあたり、愛憎関係を救済する『源氏物語』の宗教性と無常の観念などを論じた2篇を増補新訂。

目次

1 『とはずがたり』のエロス(奔放な愛の遍歴;性愛の豊饒を生きた女人;落魄・鎮魂の旅)
2 『源氏物語』のエロス(文庫版補遺)(『源氏物語』と無常愛;『源氏物語』の宗教性)

著者等紹介

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年生まれ。宗教学者。東北大学文学部印度哲学科卒業。同大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授を経て、同センター所長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちっこい まつき

1
1と2は未読だが、「とはずがたり」ときいて、「有明の月」の密教的エロスを期待したのだけど、そういうのじゃなかった。2015/04/25

hari

0
源氏物語目当てで読み始めたら「とはずがたり」が凄かった。母、自分、天皇、親王とドロドロに絡み合った人間関係。元寇の脅威に震え上がっている時期でも女性は逞しくて恋のことばかり。なんかそこまで夢中なのが羨ましい。ところで明治時代になって「恋」となったけど、この時代は「孤悲」だったんですね。そしてこの時代は「病気=怨霊=薬より祈祷」となっており、密教とのおどろおどろしい雰囲気がすごい。この間まで読んでいた時宗と比べることで、貴族と武士でこんなにも考え方、捕らえ方が違うんだなというのも感じられました。2012/02/03

シードラ

0
王朝のエロスと題にはあるけれど、当時の後宮の内情を描き出す訳ではなく、踏み入った印象はありません。とはずがたりの二条に関しては、白河法皇と孫の鳥羽天皇の両方に愛された待賢門院璋子の人生となぞらえた見方は新鮮だったけれども何が言いたいのかイマイチ不明瞭。源氏物語のことも、昨今沢山でている解説本に比べると一般論的すぎると思いました。ちょっと期待はずれでした。2010/04/02

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