角川文庫 角川ソフィア文庫
仏教のことばで考える

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044089078
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C0115

出版社内容情報

長い歴史の中で変わってきた仏教語の本来の意味は? 仏教の教えを知る近道縁起、無常、法、恩……、仏教語のなかには長い間使われてきたために意味が変わってしまったものも多い。現代の語り部として仏教の思想を広く人々に説き続けた著者が、その本当の意味を分かりやすく語る。

松原 泰道[マツバラ タイドウ]
著・文・その他

内容説明

「無常」とは、単なる「はかなさ」を表す虚無的な言葉なのか。「業が深い」「業つくばり」など、「業」にはなぜ悪いイメージがつきまとうのか。仏教伝来から1500年、本来の思想から遠く離れた意味で使われることも多くなった仏教語。現代の語り部として仏教の思想を広く人々に説き続けた著者が、その本当の意味を分かりやすく教える。著者の体験を通した身近な事例によって語られる話は、人生を深く考えるための指針ともなる。

目次

第1章 自燈明(仏;菩薩;法 ほか)
第2章 諸行無常(諸行無常;諸法無我;一切皆空 ほか)
第3章 幸福(心;恩;業 ほか)
第4章 悉有仏性(さとり;煩悩;悉有仏性 ほか)

著者等紹介

松原泰道[マツバラタイドウ]
明治40年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。龍源寺第16世住職。臨済宗妙心寺派・数学部長を経て、「南無の会」会長。昭和47年出版の『般若心経入門』(祥伝社刊)は記録的ベストセラーとなり、第一次仏教書ブームのきっかけを作った。講演・著作に幅広く活躍し、現代の「語り部」として仏教の教えをわかりやすく説き続けた。その著書は百冊を超える。平成元年、第23回仏教伝道文化賞受賞、平成11年、禅文化賞受賞、平成21年7月29日、101歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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こらぴし

2
語学的な興味で読んだのだが、「一切の事象は原因とその原因に働きかける縁との、さまざまなかかわりあいに依って生ずる。」という仏教の根底にある考え方、心を澄ませて現象を観測し、法=理を見極めようとする姿勢は、物理学者のようだ。 実に面白い。 創造主を否定する考え方は物理学者よりもよほどリアリストかもしれない。 「諦める」のもともとの意味は目から鱗。 そして「南無」と「ナマステ」が同語源だったとは!2013/05/23

山野たぬき

1
しみじみ読めば~しみじみとぉ~。お堅くなりすぎず、丁寧でありながら、俗世から離れすぎず、やんわりとして、真のある、滋養のあるお言葉。2016/08/27

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