内容説明
民族的歌集であるとともに古代人が生み出した悲しいまでに美しい文学的遺産『万葉集』―。4分冊最終巻の本書では、全巻を締めくくる大伴家持の歌日記を資料とする巻17から巻20を収載。天平末期以降の家持とその周囲の生き様を詠む。以下、解説・万葉集目録・冒頭歌原文・作者別索引・初句索引を収載。深い鑑賞を得られる歌群ごとの構成で現代語訳を付し、新版として見やすく生まれ変わった伊藤博訳注の『万葉集』完結。
目次
万葉集巻第17(天平二年庚午の冬の十一月に、太宰師大伴卿が大納言に任けられて京に上る時に、〓(けん)従等、別に海路を取りて京に入る。ここに羈旅を悲傷しび、おのもおのも所心を陳べて作る歌十首
天平十年の七月の七日の夜に、独り天漢を仰ぎて、いささかに懐を述ぶる歌一首大伴宿禰家持 ほか)
万葉集巻第18(天平二十年の春の三月の二十三日に、左大臣橘家の使者、造酒司令史田辺史福麻呂に、守大伴宿禰家持が館にして饗する時に、おのもおのも心緒を述ぶる歌四首田辺史福麻呂;時に、明日に布勢の水海に遊覧せむことを期ひ、よりて、懐を述べておのもおのも作る歌十首 二十四日 ほか)
万葉集巻第19(天平勝宝二年の三月の一日の暮に、春苑の桃李の花を眺矚めて作る歌二首;翻び翔る鴫を見て作る歌一首 ほか)
万葉集巻第20(天平勝宝五年の五月、山村に幸行す時の歌二首少主鈴山田史土麻呂伝誦先太上天皇、口号びて曰ふ御歌一首;舎人親王、詔に応へて和へまつる歌一首 ほか)
著者等紹介
伊藤博[イトウハク]
1925年長野県生まれ。京都大学文学部卒。文学博士。万葉学の第一人者。2003年10月6日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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