角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 先祖の話

個数:
電子版価格
¥550
  • 電書あり

角川文庫 角川ソフィア文庫
先祖の話

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月26日 16時59分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044083151
  • NDC分類 387
  • Cコード C0139

出版社内容情報



柳田 国男[ヤナギタ クニオ]
著・文・その他

内容説明

人は死しても霊は遠くへ行かず、故郷の山々から子孫を見守り、正月や盆には「家」に帰ってくる―。古くから日本人に通底している死後の観念や先祖への信仰と、「家」のあり方を明らかにする。東京大空襲で多くの死に向き合うなか記された、柳田の祖先観の到達点。

目次

二通りの解釈
小さな一つの実例
家の初代
御先祖になる
相続制と二種の分家
隠居と部屋
今と昔との違い
先祖の心づかい
武家繁栄の実情
遠国分家〔ほか〕

著者等紹介

柳田国男[ヤナギタクニオ]
1875年、兵庫生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。35年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の独自の立場を確立。51年、文化勲章受章。62年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クラムボン

29
昭和20年戦時下真っ只中に書かれた。この時点で柳田国男は世の中に大変革が起こることを強く意識していたようだ。だからこそ「先祖」について「今」書くのだと言う。《日本の公人は、民族の長い慣習を無視して、独断で未来に対処してきた。その為、たちまちに過去の忘却が始まり、以前を知る途が絶えてゆく。》そう!明治維新という先例があったのだ。書いた時点から既に80年弱経つ。当時とは家族の在り方は全く様変わりしてしまった。その時点から更に過去を辿っているので、実感は持ち辛い。時代の壁を強く強く感じてしまう。2022/03/24

ゆきこ

27
日本人にとって「先祖」とは何なのか、古来からの日本人の死後の観念、祖霊に対する信仰の変遷などを、日本各地の民俗事例から考察していく一冊。本文の内容も大変おもしろいですが、特に印象的なのは巻頭の「自序」。この本は太平洋戦争終結間際から執筆され、終戦の翌年に刊行されたもので、柳田先生はこの「自序」において、日本がかつてない危機に瀕している中、今後日本人が「日本」を未来につないでいくためにどうすべきかを語っておられます。民俗学という学問の意義を改めて重く受け止め、そして先人の研究成果に感謝せずにはいられません。2020/11/30

かふ

21
太平洋戦争末期、日本の敗戦が濃厚な時に日本の行く先を案じて書いた随筆。柳田国男が危惧するように、日本の民族的な風習はアメリカの民主主義に消し飛ばされたわけだが、柳田のようにならなかったのは孤児の問題があったのだと思う。親を無くした孤児にいくら先祖の話をしたところで馬の耳に念仏だろうし、自分の出自がどこの馬の骨かもわからない。そうした時にすがれるものは、せいぜい悪友ぐらいなもので、それ以外は金の力とか、アメリカの教育した民主主義ぐらいだった。2022/03/20

マリリン

18
昭和20年の作品だが、書かれている内容は、幼い頃の記憶にあるものや10年位前東北地方で見た光景もあり、当時は何気なく見ていた事に深い意味がある事を知った。家督という言葉は好ましく思わなかったが、先祖供養をする事と共に、何故そのような制度が存在したのか納得できる部分もあった。今では行われる事がないであろう当時の行事の中には、今だからこそ必要ではないかと思うものもあるような気がする。2018/01/30

きいち

18
昭和二十年、空襲警報が鳴り響くなかで、戦争に負けたあとを見据え、立ち直るための材料を提供するのだと書かれた一冊。戦地で、あるいは空襲で、当たり前のものとなってしまった「死」、しかもそれは、自らを祀る子孫を作らぬままのもの。このままじゃ皆でつけてきた近代化との折り合いがなし崩しになる、そんな危機感だったのだろうか。◇凄みを感じるのは、敗戦後を見据えたことよりも、その年の10月の出版時の自序に「あまりの変化に驚いた」とあるように、予測できない、でもとりあえず前に進もうとアウトプットをまとめたこと。さすが柳田。2013/10/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6800044
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。