出版社内容情報
「型の芸術」といわれる歌舞伎。鬘(かつら)、衣裳、台本、せりふほか、「型」は役を大きく変える。歌舞伎評論の泰斗が、型の成り立ちと変遷、役者ごとの演技を探求。歌舞伎鑑賞のコツは型にあり!
内容説明
「型の芸術」といわれる歌舞伎。型が違えば、鬘、衣裳、舞台の様式、台本やせりふの言い回しなど、多くの点で変化が生じ、登場する人物の横顔までもが異なってくる。演劇評論の泰斗が主要演目ごとに、型の違いと魅力を解説。当代の役者をはじめ、膨大な文献にあたり、過去の名優たちの演じ方、すでに消えてしまった幻の型なども紹介する。歌舞伎鑑賞のコツは型―異なる型を比べながら観劇すれば、新しい発見と驚きに出会える。
目次
「陣屋」の熊谷
「御殿」の政岡
「十種香」の八重垣姫
「五・六段目」の勘平
「寺子屋」の松王丸
「千本桜」のいがみの権太
「合邦」の玉手御前
「鎌倉三代記」の高綱
「御殿」の〓(ふか)七とお三輪
「髪結新三」の新三
「野崎村」のお光
「吉田屋」の伊左衛門
「油屋」の福岡貢
「九段目」の戸無瀬
「平家女護島」の俊寛
「鎌倉三代記」の時姫
著者等紹介
渡辺保[ワタナベタモツ]
1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、東宝演劇部企画室を経て、演劇評論家に。『女形の運命』で芸術選奨文部大臣新人賞、『忠臣蔵 もう一つの歴史感覚』で平林たい子文学賞、また同書と『俳優の運命』で河竹賞、『娘道成寺』で読売文学賞、『四代目市川団十郎』で芸術選奨文部大臣賞、『黙阿弥の明治維新』で読売文学賞を受賞。2013年には『明治演劇史』で再び河竹賞を受賞した。2000年に紫綬褒章を、2009年には旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
takao
絶間之助
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