内容説明
『万葉集』は単身赴任の悩みや貧苦までを詠み込んだ生活のアンソロジー、『宇津保物語』は王朝のアラビアンナイト、老人介護を描くのは『大和物語』。『竹取物語』はシルクロードへの憧れをたっぷりと含み、『源氏物語』に描かれる華麗な六条院は老人ホーム。『栄花物語』には経済力のない女性の晩年救済策が、『池亭記』には地上げが描かれている。人間はいつの世も変わらないものだから、生活も価値観も違う昔の人が書いたものがこんなにも面白い。
目次
万葉集―生活のアンソロジー
竹取物語―ガンダーラの秘宝
宇津保物語―王朝アラビアンナイト
大和物語―老人介護地獄
源氏物語―姦通そして老人ホーム
枕草子―虚構の家
池亭記―平安土地白書
栄花物語―王朝ホスピス
今昔物語集―女の魔性
小倉百人一首―和歌は世につれ
撰集抄―アンドロイド閣僚
宇治拾遺物語―知恵者の恋
能―戦いは悪業
奥の細道―覗機関奥之細道
好色一代男―雪江戸廓夜話
懐硯―帰ってきた夫
浮世風呂―教育ママにゆとりのパパ
著者等紹介
山口博[ヤマグチヒロシ]
1932年東京生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。聖徳大学教授・言語文化研究所長。富山大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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