角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 選択本願念仏集―法然の教え

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角川文庫 角川ソフィア文庫
選択本願念仏集―法然の教え

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044068011
  • NDC分類 188.63
  • Cコード C0115

内容説明

末法思想が信じられ絶望が人びとを襲った鎌倉初期、法然はただ念仏だけを称えれば、誰でもたやすく仏が救済してくれると説いた。この革命的な思想の正当性を、九条兼実の求めに応じて法然自身がまとめたのが本書である。法然の教えは、従来の仏教的価値観を根本的に覆したため旧派仏教徒から非難を受けるが、その後の仏教史を大きく変えた。仏教界に衝撃を与え、かつ多数の信者を得た法然の主著を、平易な訳文で読み、その強靭な求道の精神の魅力に迫る、浄土宗・浄土真宗の基本文献。

目次

標章 道綽禅師が、仏教を「聖道」と「浄土」に分け、「聖道」を捨てて「浄土」に帰せよ、と説く文。
引文第一 道綽禅師の『安楽集』上には…
私釈 宗派の根拠/「浄土宗」の立場/さまざまな分類/「浄土宗」の師資相承
標章 善導和尚が浄土往生のための行を「正」・「雑」の二つに分けて、「雑」行を捨てて「正」行に帰依するように勧めている文。
引文第一 善導はその著『観経疏』の第四において…
私釈 正・雑二行の得失
引文第二 善導の『往生礼讃』は…
私釈
標章 阿弥陀如来は称名以外の行をもって往生の本願となしたまわず。ただ念仏をもって往生の本願となしたまえる、という文。
引文第一 『無量寿経』の上に…〔ほか〕

著者等紹介

阿満利麿[アマトシマロ]
1939年京都市生まれ。京都大学教育学部卒。NHK社会教養部チーフ・ディレクター、明治学院大学国際学部教授を経て、同大学名誉教授。専攻は日本宗教思想史。主著に『宗教の深層』(サントリー学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

56
浄土宗開祖法然の主著。題名に選択とある通り、仏教の数多い教えの中から小乗と大乗は大乗。聖道門と浄土門なら浄土門。雑行と念仏なら念仏と選び取り、念仏の優越性を明らかにしている。引用されている文献は基本浄土三部経と高僧の解釈なので、経典に対してこのような注釈が成されたのかという点でも参考になる。流石は知恵第一と讃えられているなあ。真宗を学んだことのある身としては、一念と多念の問題や雑行に関する所、自力念仏と他力念仏等、細かい部分の差異がわかりその点も面白い所であった。後半の書き下し文も味わいがあるなあ。2024/08/01

nbhd

23
学生の立場ならレジュメがつくりやすいだろうと思うくらい法然さんの話の進め方はシンプルだ。「AかBか」という選択肢からはBを選ぼう、次に立ちあがる「CかDかEか」の選択肢からはCを選ぼう、次の選択肢「FかGか」だったらFを…といった具合に、樹形図が書きやすい構成になっている。補足説明も①②③と丁寧に整えてあって「智慧第一の法然」と呼ばれたのも納得できる。ただし「Bを選択する理由」については明記されてなくて、どこそこにそう書いてあったから、とあるだけ。ここらへんに法然さんの宗教的飛躍があるのかなと思った。2016/07/14

かんちゃん

15
Kindle版にて。通勤の合間にスマホでチマチマ読んでいたが、最後は一気に読み切った。浄土思想についてはこれまでの読書である程度解っていたので、比較的すんなりと理解できた。なぜ聖道門ではなく、浄土門なのか。法然は自らは浄土門を選びながらも、聖道門に入る者を否定しない。釈迦思想に依拠するしないの正統性論議は別にして、これが、日本でのみ広く受け入れられた背景の一つだろう。2015/01/02

moonanddai

9
「偏執」なまでに「念仏」のみにこだわる姿勢。これは「末法」という時代背景の中ということを考えなければ いけないのですね。(私の理解としては)釈迦の教えそしてそこからでる経典等自体を否定するものではなく、「末法」だから他の諸行ではなく「念仏」だけが極楽往生への道に通じざるを得ない状況にあるのです、ということなのでしょう…。それにしても阿弥陀如来はブッタの先輩になるのですね。その他初めて知ることが多かったです。2018/04/19

moonanddai

7
再読。前回は面倒がって、原文を端折りながら読んでしまったが、やはりそれではいけなかったと悟りました…w。もちろん原文の内容、用語、用字等は難しいのですが、それを解説に行きつ戻りつしながら読み進めると、何となく解説の内容以上に感じるところが「多」でした。繰り返し言われる「称名念仏こそ弥陀の本願」という法然上人の「思い」みたいなものを直に感じることができた気がします、生意気ですが…。「二河白道」(という有名なくだりが本書にはあるます)が従来仏教を怒らせたのも分かります。何せ自分らは「群賊等」なのですから…。2024/11/09

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