内容説明
江戸時代の識字率は、本当に高かったのか?「鎖国」の時代、外国語はどう学ばれていたのか?芝居を観たり、ガイドブックを片手に旅をしたり、とささやかではあったけれど庶民も遊ぶ楽しさを満喫していた江戸時代。日本が世界に例をみない速度で近代化を達成した背景には、江戸人の勤勉さとゆとりがもたらした江戸の教養力があった。よく遊び、学んだ江戸人の知性を一挙公開!現代人が忘れかけた遊びと学びの心の原点を探る。
目次
遊び(賭博―人々を魅了して止まない賭け事;たばこ―一服のマナー;囲碁・将棋―一般遊戯からプロの出現へ;釣り―太平がもたらす新たなたたかい;茶の湯―千利休以後、ますます発展を見せる江戸の茶の湯 ほか)
学び(識字能力―本当に高かったのか;元禄文化―教育熱の高まりが実現した文化;吉宗と博物学―リアリスト将軍が好んだ実学と博物学;将軍綱吉の学問―文明化を推進した将軍;昌平坂学問所―エリート官僚養成の秘密 ほか)
著者等紹介
大石学[オオイシマナブ]
1953年東京都生まれ。名城大学助教授などを経て、東京学芸大学教授。日本近世史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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