内容説明
「橋」は「端」でもあり、異なる性格の地域と地域が接触する場所が「はし」であった。「橋」が架けられたことで、その両岸の「端」が「はし」でなくなり、広い地域を形成していく。水の都・江戸という大都会の生活に、橋はなくてはならない重要な都市施設だった。機械などのない時代、どんな道具や材料そして技術を使い橋は架けられたのか?江戸の橋の作られ方を徹底研究。江戸のモノづくりの技術と知恵が満載の1冊。
目次
第1章 隅田川の橋
第2章 橋はどのように造られたか
第3章 日本橋界隈の橋
第4章 堀と橋
第5章 銀座界隈の橋
第6章 橋の昔と今
著者等紹介
鈴木理生[スズキマサオ]
1926年東京生まれ。千代田図書館勤務を経て、東京都市史研究所理事。都市史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どすきん
3
実は『神奈川沖浪裏』位しか知らない、葛飾北斎の『富嶽三十六景』。現場は異なるが、江戸では川沿いに職人町を作っていた「木挽き」の作業の様子が描かれた『遠江山中』では、板材を切り出すのに「既に角材になっている」、「単独(共同作業では無く)で材の下に潜り込んで切っている人も居る」、鋸の目立て屋(こちらも別の職人町=大鋸町を構成していた)がセットで作業していたなど、色々な事が読み取れることが分かった。また、橋脚を立てる作業では、基本的に現在と変わらない工法が使われていた事に驚く。2016/04/23
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