出版社内容情報
トップアスリートの動きの謎を、運動科学から解き明かす軸足ではなく蹴り足をボールに合わせる感覚で蹴って体重を乗せる「二軸動作」キックなど、一流アスリートが見せる驚異のパフォーマンスの例を挙げながら、科学と感覚の両面から身体運動の不思議に迫る。
小田 伸午[オダ シンゴ]
著・文・その他
國枝 達也[クニエダ タツヤ]
著・文・その他/イラスト
内容説明
世界の一流アスリートの動きは、頭のなかにある錯覚を削ぎ落とし、感覚を研ぎ澄ますことから生まれる。ボールを蹴るとき、支持脚ではなく、蹴り足に体重をかける「二軸動作」キックをはじめ、アスリートたちが見せる、驚きのパフォーマンスの事例を挙げながら、科学と感覚の両面から、身体運動の不思議に迫る。正しいからだの基礎知識と、合理的な「からだの動かし方」を、スポーツ・バイオメカニクスの知見から解き明かす。
目次
第1章 筋力発揮の科学
第2章 運動時のエネルギー供給のしくみ
第3章 脳と運動の科学的基礎
第4章 ヒトの身体の動き
第5章 走運動の科学
第6章 各種スポーツにみる2軸動作
第7章 2軸動作を目指した学生とのやりとり
著者等紹介
小田伸午[オダシンゴ]
1954年、愛知県生まれ。関西大学人間健康学部教授。人間・環境学博士。人間の身体運動やスポーツ動作に関する運動制御機構わ総合的に研究し、「二軸動作」を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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石臼
1
主観と客観、あるいは原因と結果を履き違えることが「上達しない練習」に繋がってしまう。フォームは動作の結果であり、フォーム自体を目的として意識してしまうと、本来あるべき動作とは違う手段を取ってしまう可能性もある。2014/05/06
asa
1
読んだ本。筋肉の付き方、体の重心の位置など。本を読むより、実際に講義をうけてみたいなと思った。2013/05/10
キミ兄
0
コーチが客観と主観のずれを認識しているか、ランニングなら客観的には後ろに向かって蹴っているが、主観では下に踏みつけないとそのようにならない。これは凡コーチと優れたコーチを見分けるもっともよい方法の一つだそうだ。これ以外にも2軸の動き、ターンオーバーなど、目から鱗の内容が盛りだくさん。家庭に一冊、である。☆☆☆☆☆。2014/05/27
suzuki s
0
運動をするときの軸についての話がメインに書かれていた。実際に自分の動きを意識しながら読むことができた。2013/05/27
ハナ
0
私自身たくさんの勘違いに気付かされた。スポーツでも何でもがむしゃらにやっても意味はない。筋肉や身体などと向き合い、体の動かし方を主観的に掴み、それも無意識にもどしていく。筋肉にも心はあるのだからきちんと向き合わねば。特に、二軸動作は非常に興味深く、参考になった。2013/05/14